米女子ツアー参戦を目指す渋野日向子と古江彩佳のライバルになるであろう韓国人選手が、満を持して米ツアー最終予選会(12月2~12日)に登場する。

 その名はチェ・ヘジン。1999年生まれの21歳で、韓国女子ツアー(KLPGA)で通算10勝(アマチュアでの2勝含む)の実績を持つ。日本女子ツアー選手でいえば、今季賞金ランキング1位の稲見萌寧と同年代にあたる。

 韓国ゴルフ界では「彼女の名を知らない人はいない」と言っても決して大げさではない。それほどアマチュアから現在までの成績が突出しているからだ。

 一体、どんな選手なのか?

 アマチュア時代は2014年から17年まで韓国ナショナルチームメンバーとして国際大会で名を馳せた。

 世界にその名をとどろかせたのは、アマチュアで出場した17年の全米女子オープンで2位になった時だ。また、同年にアマチュアながら韓国女子ツアーでも2勝して関係者の度肝を抜いた。

3年連続でKLPGA大賞を受賞

 プロデビューした18年に2勝してKLPGA大賞と新人賞を同時受賞。19年には年間5勝して大賞、賞金女王、最多勝など6冠を手にしている。

 20年はコロナ禍の影響もあり、コンディション調整に苦しんだが、ツアー最終戦で優勝を果たして再び年間表彰式で大賞を手にした。

「3年連続でKLPGA大賞を手にした選手」として、国内ツアーでの確固たる地位を築き上げた。

 今季は未勝利ながら賞金ランキング9位。特にパーオン率は80.2%で韓国ツアー1位とアイアンショットの精度に自信を持っている。

 タイミングとしては米ツアー挑戦ももう少し早くても良かったのだろうが、新型コロナウイルスの感染拡大でタイミングを見ていたのもあるだろう。

米ツアー最終予選会から来季の出場権を狙うチェ・ヘジン(写真・KLPGA)
米ツアー最終予選会から来季の出場権を狙うチェ・ヘジン(写真・KLPGA)

世界2位コ・ジンヨンのようなポテンシャル

 今回の米ツアー最終予選会に向けてチェ・ヘジンは「2週間で8ラウンドこなすので、『どうなるだろうか』という心配もありますが、しっかりと準備したい。最近のゴルフは良かったり悪かったりと起伏がありますが、特にショートゲームに自信を持って挑みたい」と語っている。

 かねてから米ツアー進出を目標にしていただけに、来季出場権を勝ち取るという気持ちは誰よりも強い。

 今季米女子ツアーの賞金女王は韓国のコ・ジンヨン(世界ランキング2位)で、3年連続で1位となった。

 チェ・ヘジンもまた、コ・ジンヨンのようなポテンシャルを秘めた選手であるのは間違いなく、米ツアー最終予選会に出場する日本勢の渋野と古江にはライバルとなるに違いない。

 米ツアー最終予選会で45位以内に入れば、晴れて米女子ツアーのメンバーとなれる。普段通りの実力を発揮できれば突破は可能だと思うが、緊張感漂う会場では何が起こるか分からない。どんなプレーをするか注目したい。