【4連勝で6月を締めくくった大谷選手】

 エンジェルスの大谷翔平選手が現地時間の6月29日に行われたホワイトソックス戦に登板し、5.2イニングを投げ2安打無失点、11奪三振の好投を披露し、今シーズン7勝目(4敗目)を挙げた。

 チームは5月25日から6連敗を続ける中で6月に突入し、大谷選手も今月最初の登板(6月2日のヤンキース戦)は3イニングを投げ8安打4失点で敗戦投手になってしまったものの、6月9日のレッドソックス戦でチームの連敗を14で止める好投を演じて以降は、この日の登板を含め4試合登板で4連勝を飾っている。

 すでに本欄で報告しているが、連敗空け以降から大谷選手は、エンジェルス先発投手陣の中で間違いなく絶対的エースの役目を果たし続けている。

【先発3試合で自責点0&30奪三振以上は過去10年間でわずか4人目】

 改めて説明しておくと、6月9日以降の大谷選手の投球内容は、MLB全体から見てもかなり突出しているのが理解できる。

 4連勝中の投球内容は、26.2イニングを投げ自責点はわずか1で、防御率は驚異の0.34を残している。また奪三振数は36で、この間のWHIP(1イニング当たりの被安打&与四球率)も0.97と、1.00を割り込むほどの安定感だ。

 また地元TV局が紹介しているところでは、この日の登板を含め3試合のスパンで自責点0&30奪三振以上を達成したのは、エンジェルスとしてはノーラン・ライアン投手、ジョン・ラッキー投手に次ぐ史上3人目のことらしい。

 さらに過去10年間を見てもジェイコブ・デグロム投手、クレイトン・カーショー投手、クリス・セール投手しか達成できていない。

【6月の月間最優秀投手賞を狙える位置に】

 4試合でこれだけ絶対的な成績を残しているため、敗戦試合を含めた6月全体の成績をみても、5試合に登板し、4勝1敗、防御率1.52に加え、被安打.204、WHIP0.98と申し分ないデータを残している。

 今シーズンはここまでローガン・ギルバート投手(4試合登板で3勝0敗、防御率0.40)、マーティン・ペレス投手(6試合登板で4勝0敗、防御率0.64)、パブロ・ロペス投手(4試合登板で3勝0敗、防御率0.39)、ザック・ウィーラー投手(5試合登板で2勝0敗、防御率1.65)の4人が月間最優秀投手賞を獲得しているが、彼らが受賞した当該月の成績と比較しても、大谷選手の成績は決して見劣りしていない。

 ただ上記4投手は全員が無敗のまま当該月を終えているし、防御率も全員が大谷選手を下回っている。また6月に好成績を残した他投手との比較もできていないので微妙なところではあるが、大谷選手が自身初の月間最優秀投手賞を狙える位置につけていることだけは間違いないだろう。

【今後も期待したい史上初の月間MVP&月間最優秀投手賞獲得】

 すでにご承知のことと思うが、大谷選手は昨シーズン6月と7月の月間MVPを獲得しており、仮に大谷選手が6月の月間最優秀投手賞を獲得するようなことになれば、現在のように両リーグ別々に月間MVPと月間最優秀投手賞を選出するようになった1979年以降、史上初のダブル受賞選手ということになる。

 もちろんこれらの賞をダブル受賞するには、大谷選手のような二刀流選手でなければ絶対に実現できないことだ。間違いなく新たな金字塔といっていいだろう。

 6月に受賞を逃したとしても、現在のような投球を続けていれば、いつかダブル受賞してくれるのではという期待感が増してしまう。