残された時間は17日間! 八村塁が選択するのはNBA入りか、それとも大学残留か?

今シーズンは全米中にその名を轟かせる活躍をみせた八村塁選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

【チームはベスト8敗退も、堂々の全米最優秀チーム入り!】

 ゴンザガ大の八村塁選手が2018-19年シーズンを戦い終えた。今シーズンは常に全米ランキングでトップ10に名を連ね、数週間は全米1位に輝いた。シーズンの集大成ともいえるNCAAトーナメントには西地区の第1シードで出場し同校初の全米大学王座獲得を目指したが、残念ながらベスト8で敗退した。

 それでもシーズンを通してチームを牽引してきた八村選手の活躍は各所から高評価を受け、4つの組織(AP通信、全米バスケットボール記者協会、全国バスケットボール・コーチ協会、ザ・スポーティング・ニュース)の評価を基にした『Consensus All-American team(統一全米チーム)』で、堂々のファーストチーム(つまり最優秀チームを意味する)の5人に選ばれている。

【ゴンザガ大史上4人目の快挙!他3選手はすべてNBA入り】

 1999年にマーク・ヒューHCが就任して以降、輝かしい歴史を築き上げてきたゴンザガ大だが、統一全米チームでファーストチーム入りしたのは過去に3人しか存在していない。そこに仲間入りを果たした八村選手はゴンザガ大の歴史に名を刻む存在になったといっていい。

 すでに本欄でも紹介しているが、統一全米チームでファーストチーム入りした選手は、すべてNBA入りが期待される有望選手を意味する。過去10年間でNBAのドラフト指名率はなんと95.7%で、しかも1巡目指名率も77.8%に上る。

【米主要メディアも八村の1巡目指名を予想!】

 米国の主要スポーツメディアの1つである『CBSSports.com』では2019年のNBAドラフトの指名予想を行っているが、2人の記者がいずれも八村選手の1巡目指名を予想している。

 まずカイル・ブーン記者が全体の14位でレイカーズから指名されると予測し、ゲイリー・パリッシュ記者は全体の10位でネッツが指名すると予測している。

 また大学の有望選手を追跡調査しながらNBAドラフトを予測する専門サイト『NBADraft.net』では、3月27日現在の予想として、全体の4位でブルズに指名されるとしている(ちなみにチームのドラフト指名順位はまだ決まっていないので、それを含めての予想になっている)。

【大学3年の八村はアーリーエントリーの手続きが必要】

 大学4年の選手は自動的にNBAドラフト対象選手になるが、大学3年の八村選手を含めた卒業前の選手たちは、NBAドラフトの対象選手になるために手続きが必要となる。日本の「プロ指名届」のようなもので、「アーリーエントリー」の届け出をしなければならない。

 届け出は期限が設定されており、NBAドラフトの60日前となっている。今年は6月20日に実施される予定なので、4月21日午後11時59分までにNBAに申請手続きを行わなければならない。ただし現行ルールでは一度アーリーエントリーの手続きを行った選手でも、期限日内(今年は5月29日)まで申請を取り下げれば、再び大学に戻ることもできる。

 昨年11月に本欄で紹介しているボル・ボル選手が大学1年生ながらアーリーエントリーを宣言するなど、すでに多くの卒業前の選手たちがNBA入りを目指している。

【あとは八村自身の決断を待つだけ!】

 昨年もヒューHCや両親と話し合い、大学残留を決めた八村選手。今年も彼らと最終決断を下すことになるだろう。早ければNCAAトーナメントが終了する来週にでも発表がある可能性もある。

 ちなみに前述したゴンザガ大から統一全米チームのファーストチームに選出された3選手のうち、2人が八村選手と同じ大学3年だったが、いずれもアーリーエントリーでNBA入りを目指し、1巡目指名を受けている。

 果たして八村選手の決断は如何に…。

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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