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ダイヤモンドバックスがWC決定戦で電子時計を不正使用か?

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
地区シリーズ進出を決めたダイヤモンドバックスだが…(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4日に行われたナ・リーグ地区シリーズの最後の一枠を賭けて争われたワイルドカード決定戦。ダイヤモンドバックスが同地区対決を制し、11-8でロッキーズに勝利した。

 『New York Post』紙のジョエル・シャーマン記者が報じたところでは、この試合でダイヤモンドバックスのコーチが電子時計を不正使用していた可能性があるとして、MLBが調査に乗り出しているという。

 電子時計を使用してしたのはアリエル・プリエト=コーチだ。MLBが疑問を抱いているという写真をPost紙が入手したところでは、プリエト=コーチがベンチ内で電子時計に何か表示されているものをチェックしている姿が映し出されているということだ。MLBではプリエト=コーチが何の目的のために電子時計を使用していたのかを確認するため、ダイヤモンドバックスに確認を求めている。

 今年8月にも、レッドソックスがヤンキース戦でサイン盗みのためにアップルウォッチを使用していたという疑いがかけられ、MLBが調査を行ったばかり。その際はMLBからレッドソックスに対し罰金処分(金額は未公表)が科せられていた。

 この事態を受け、ロブ・マンフレッド=コミッショナーは全30球団に声明を送付し、ベンチ内での電子危機不使用の徹底と、今後規則を破った場合はドラフト指名権剥奪などの重罰を科す可能性を通達していた。

 MLBは全チームに対し、MLBから提供されたインターネットに接続できないラップトップ・コンピュータ以外の電子機器をベンチに持ち込むことを禁止している。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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