北京五輪で決勝に進出し、強敵・英国を相手に敗れたものの銀メダルとなったカーリング女子の日本代表、ロコ・ソラーレ。すっかりテレビの前で釘付けになっている人も多いのではないでしょうか。そこでカーリングをより理解し、楽しむためにテレビゲームで遊んではいかがでしょう？

　「カーリング」は、氷の上で繰り広げる対戦競技で、「ストーン」と呼ばれる石を交互に滑らせて、約37メートル離れた目的のエリア「ハウス」に入れて得点を競います。後攻が圧倒的に有利で、場合によってはわざと1点を与えて、次のエンド後攻を取り2点以上を狙うなどの戦略性が問われます。考えて次の一手を打つことに加えて、ストーンを狙った場所に滑らせるという「技術」も問われるという競技の特徴が、日本人好みといえます。

　ウインタースポーツだけに、実際にプレーするのは大変ですが、時間や場所を問わずに手軽に代替できるのがテレビゲームの利点。もちろん、スマートフォン（基本無料）でできるゲームもあります。

　家庭用ゲーム機でプレーできるカーリングのゲームはいくつかあるのですが、「みんなのカーリング」（ニンテンドースイッチ用）がおすすめでしょうか。ストーンのコントロールが容易で初心者でも操作しやすく、日本カーリング協会監修。特にストーンの動きも本物のようで、対戦プレーもできます。「敵のストーンを全部出す」や「敵のストーンに当てずに〇〇に置け」などの課題をクリアしていく「詰カーリング」も用意されています。

　テレビゲームで「カーリング」をすると、疑似プレーになるため、実際のカーリングの理解も深まり、楽しめるようになります。

　まずルールへの理解がさらに進みます。もちろん、ネットで調べることもできますし、テレビの解説もありますが、「習うより慣れろ」とはうまくいったものです。自分で疑似プレーしながら遊ぶと、やらかすたびにルールや戦略を理解していきます。各エンドで5投目まで相手のストーンをプレーエリアから出してはいけない「フリーガードゾーンルール」はその象徴ですが、理解するのはもちろん、競技の戦略性を高める重要なルールであることに気付きます。

　続いて、実際の選手たちが繰り出すミラクルショットのすごさも、より分かるようになります。テレビで見ても十分すごいのですが、ゲームをすると難しすぎて、その「神がかり」ぶりが体感できるのです。

　三つめは、みんなでもプレーできること。対戦はもちろん、「あそこを狙え」「〇〇しろ」などと、好き勝手に言うだけでも楽しいもの。特にミスショットをした時のガッカリ感があるのは、ゲームならではでないでしょうか。うまくプレーしても、たった一手のミスで試合の展開がガラリと変わるのも、実際のカーリングと同じです。

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　余談ですが、スポーツ系のテレビゲームは、日本代表が快進撃をすると売れる傾向にあります。サッカーゲームも、ワールドカップで日本代表が勝つと売れ行きが一気に伸びます。ラグビーも日本代表の快進撃で、スマホゲームのランキングが急伸しました。「カーリング」のゲームはどうなるでしょうか。

　ちなみに「みんなのカーリング」ですが、2月10日に発売されたばかり。ロコ・ソラーレの快進撃もあり、ビジネスとしては絶妙なタイミングの発売です。そしてゲームでリベンジを果たしてみるのも面白いかもしれません。