劇場版「鬼滅の刃」興収300億円突破 年内達成の条件は?

「鬼滅の刃」の劇場版「無限列車編」の告知板(写真:西村尚己/アフロ)

 人気アニメ「鬼滅の刃」の劇場版「無限列車編」の興行収入(興収)が「タイタニック」を抜いて歴代2位に浮上しました。10月16日の公開からわずか約1カ月半でここまで来たわけですが、さて「煉獄さん300億円の男」の実現と、歴代1位「千と千尋の神隠し」(308億円)の到達はいつごろになるでしょうか。

 毎週月曜日に発表される「鬼滅の刃」の興収発表ですが、ここ最近の“風物詩”になりつつあります。そこで、週ごとの興収を比べて、勢いがどう変化したかを表にしてみました。

「先週比」は「週当たりの興収」をベースにして、当該週と先週を比べました=筆者作成
「先週比」は「週当たりの興収」をベースにして、当該週と先週を比べました=筆者作成

 あらためて分かるのは爆発的なスタートに加えて、公開後の第2週から4週(~11/8)までの興収の勢いがほぼ落ちなかったことです。週ごとの興収は、先週比で8割以上をキープし、異様な早さで累計興収200億円を突破しました。「千と千尋の神隠し」を超えるスピードだから当然ですが、週ごとにみるとそのパワーを改めて実感できます。

 そして気になるのは「鬼滅の刃」のようにスクリーン数を増やした人気作が出たときに、どういう結果が出るかでしょう。特に来年1月23日に公開される「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は注目を集めそうです。

 話を戻します。快進撃を続けた「鬼滅の刃」ですが、さすがに第5週(11/9~11/15)の興収は先週比6割強に落ち着きました。翌週は踏ん張ったものの、第7週(11/23~11/29)の興収も先週比6割強でした。

 そして今後の予想ですが、興収が先週比何割で推移するかにかかっています。6割で推移すると仮定した場合、年内の4週間で21億円弱となります。現段階では、興収300億円の大台まで「あと25億円」ですから年内には届かない……という計算になります。

 もちろんこれは計算上の話にすぎません。例えば先週比7割をキープすれば4週間で28億円強を稼ぎ、年内に300億円を達成できます。つまり数字の上では、先週比7割弱をキープすることが年内に「煉獄さん300億円の男」を実現する条件になります。ですが当然ながら、興収の特性上、週を重ねるごとに落ちるのは仕方ありません。

 もちろんこれだけヒットした作品だけにロングラン上映をするでしょうから、300億円の大台突破と「千と千尋の神隠し」超えのいずれも、手に届くところまでに来ているのは確かです。とはいえ、早く届いてほしいのもファンの心理でしょうから、いずれにしても毎週の興収発表にドキドキする日は、しばらく続きそうです。

 「鬼滅の刃」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2016年から今年5月まで連載された吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作です。優しい少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)は、鬼にされた妹を元に戻す手がかりを探すために戦います。劇場版では、鬼を倒す「鬼殺隊(きさつたい)」の一員になった炭治郎が、鬼殺隊の最強の一人・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)と共に行方不明者が出る列車に乗り込みます。

 そしてツイッターでは好調な興収を受けて、「煉獄さんを300億円の男に」というワードがトレンド入りするなど、話題になっています。