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J1後半戦で勝利の鍵を握る戦術マスター(番外編)

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

折り返しを迎えた2022年のJ1リーグ。ここから注目するべきチームの”戦術マスター”は誰なのか。「優勝争い編」で7人と「残留争い編」で7人、合計14人の”戦術マスター”をピックアップしました。

ここでは「番外編」として、どちらにも入らなかった中位グループのFC東京、北海道コンサドーレ 札幌、浦和レッズ、名古屋グランパスの4チームから後半戦で注目したい”戦術キーマン”を紹介します。

渡邊凌磨(FC東京)

4ー3ー3のウイングとインサイドハーフ、両ポジションで機能できる選手であり、アルベル監督が掲げるボールを動かしながら相手のディフェンスを崩すスタイルの急先鋒として牽引する。攻撃全体の厚みを付けながら決定的な仕事もできるマルチなアタッカーだ。

駒井善成(北海道コンサドーレ札幌)

素早くボールも人も動く札幌にあってもオフからモビリティを高めて、決定的なシーンに絡めるビジョンの持ち主。マンツーマンを主体としたディフェンスにあっても状況に応じたバランスワークをこなし、ボランチ、シャドー、さらにはゼロトップ的な役割もこなして得点力を高める。

大畑歩夢(浦和レッズ)

攻守のポジショニングが絶妙で、タイミングよくスタートを切って高い位置でチャンスに絡んだかと思えば、最終ラインでセンターバックと共に相手の攻撃を堰き止める。ビルドアップ時のインアウトのポジションも絶妙であり、同サイドの繋ぎからサイドチェンジまで、プレーの引き出しは幅広い。運動量を効率よくチームに反映できる。序盤戦は怪我で出遅れたが、試合を追うごとに戦術的な重要性が高まっている。

森下龍矢(名古屋グランパス)

3バックの右アウトサイドから多彩な動きで攻守の多くの局面に絡んでいく。大外で張りながら上下どうするだけでなく、インサイドハーフの稲垣祥や前線のマテウス などとの距離や角度を見ながら、相手の嫌がるスペースを狙っていくのが得意な選手だ。もともと運動量には自信を持つが、その使い方が経験を重ねるごとにアップデートされているように見える。名古屋に加入した当初はなかなか試合に絡めなかったが、前向きなプレー強度を求める長谷川健太監督の申し子的な存在になっている。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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