大岩剛監督が率いるU-21日本代表はウズベキスタンで行われるU-23アジアカップに挑みます。

同時期にフランスではモーリスレベロ・トーナメントが行われ、こちらには”03ジャパン”ことU-19日本代表が臨みますが、キリンチャレンジカップとキリンカップの4試合を戦うA代表と合わせて、3世代がほぼ同時に国内外で活動する、日本代表にとってホットな時期になります。

モーリスレベロの注目選手は「Jリーグから国際舞台で飛躍を遂げる!Uー19日本代表のヤングタレント7」で取り上げましたが、今回はJ2からU-21代表に選ばれた7人のタレントを紹介します。

三戸舜介(アルビレックス新潟)

前回の代表合宿は追加招集だったが、名前の通り”代表の扉は常に開かれている”とばかり、大岩監督の評価を一気に高めて、映えある正式メンバー入り。4ー4ー2ならサイドハーフと2トップ、4ー3ー3ではウイングとインサイドハーフの両ポジションをこなせる。俊敏性と鋭い攻撃ビジョンを持つタレントであり、受け手にも出し手にもなれるセンスで、創造的な斉藤光毅(ロンメル)や鈴木唯人(鈴木唯人)とのハーモニーも期待される。人懐っこい性格と顔立ちのせいで、ツーショットを撮ると、カップルの彼女側のような構図になってしまうのが筆者の”悩みのたね”だ。

鈴木海音(栃木SC)

鋭い出足とデュエルでアタッカーからボールを奪う能力は一級品。課題だったビルドアップにも磨きをかけており、特に自分から積極的に味方のパスを呼び込んで、縦に差し込むパスをいれる意識が向上した。ジュビロ磐田からの育成型期限付き移籍だが、すでに「海音は栃木が育てた」と胸を張ってもいいレベルの成長ぶり。もちろん、国際舞台でさらに自信を付けて飛躍につなげてもらいたい。

山本理仁(東京ヴェルディ)

中盤からの展開力は世代随一で、右に出るものはいない。いや、左利きなので左に出るものはいない。もともと2ボランチの一角を得意としていたが、ヴェルディで4ー3ー3のアンカーを担ったことで、さらに攻撃の特性が発揮されている。何より守備面での責任感が高まり、デュエルの勝負にこだわりも出て来た。アンカーに松岡大起(清水エスパルス)という強力なライバルはいるが、もちろ中盤の構成による共存は可能だ。

加藤聖(V・ファーレン長崎)

正確無比な左足を持つサイドバックで、クロスの精度は世代で1、2を争う。セットプレーのキッカーとしても優秀であり、同じレフティの山本理仁とキッカーを争う構図に。もっとも左足の優れたキッカーが二人いることは、短期決戦の大会を考えても大きい。課題の守備も長崎で向上させており、その成果が国際舞台で試される。ちなみに三戸はJFAアカデミーの1つ後輩で、弟分のような存在だ。

馬場晴也(東京ヴェルディ)

ヴェルディ仕込みの良質なビルドアップと確かなラインコントロールで、攻守にわたりチームを引き締める。髭に関しては「なめられないため」10代からはやしているが、すっかりトレードマークになり、剃りにくくなっていそうだ。「晴也」の読みかは「せいや」だが、筆者は最初に「はれるや」と読んでしまった。練習中にも積極的にコミュニケーションを取り、キャプテンマークを巻く巻かないにかかわらず、チームリーダーの一人として期待される。

半田陸(モンテディオ山形)

2019年に行われたU-17W杯のキャプテン。山形ユース時代はセンターバックをメインにプレーしていたが、志願した右サイドバックで飛躍的に存在感を高めた。オーバーラップやインナーラップの機を見極めるセンスは抜群で、的確なディフェンスから気が付けば前線まで攻め上がり、決定的なクロスを上げている。厳しい時間帯では”もう一人のセンターバック”にもなれる頼もしい選手だ。大岩監督も、J2からでもA代表に名乗りをあげて欲しい一人として期待をかける。

藤尾翔太(徳島ヴォルティス)

パリ五輪世代が誇る正真正銘のストライカー。セレッソ大阪のユース出身だが、水戸で才能を開花させて、多彩なパスワークをベースとする徳島で、ポストプレーにも磨きをかけている。ボックス内でアクロバティックに捉えるシュートを得意としており、加藤や半田のクロスからのゴールにも期待がかかる。水戸時代には「筋肉アート」で鍛え上げられた肉体美を披露していたが、大会中は「筋トレ塾長」の松木玖生(FC東京)とも会話が弾みそうだ。(大会中のJFATV「TEAM CAM」のアップをお待ちしてます)

追記、西尾隆矢が怪我で辞退したことにより木村誠二(モンテディオ山形)がJ2から追加招集されました。FC東京のアカデミー育ちで、昨年は京都、相模原と期限付き移籍を繰り返しながらも大きく成長。粘り強いディフェンスとセットプレーの得点力、逆境を跳ね返せるメンタリティを備えたセンターバックです。

(文中の写真:筆者撮影)