政府は7日、この夏全国規模で節電要請を出すことを決めました。東北・東京・中部の各管内では10年に一度の猛暑となった場合、7月の電力供給が非常に厳しくなるとの見通しです。

梅雨明け直後に電力ピーク

 東日本大震災から時間が経ち、節電意識が薄れていたせいかもしれませんが、今年3月22日の突然の電力需給ひっ迫警報には驚きました。そして、この夏はより一層の節電の呼び掛け。10年に一度の猛暑になった場合というけれど、記録的な暑さは毎年のように感じます。

 昨年(2021年)7月19日、東京電力管内の電気ピーク時使用率は午後5時に96%に達しました。

 この日、関東地方は三日前に梅雨が明けたばかりで、朝から気温が高く、東京では午後2時過ぎに34.7度まで上がりました。東京都に初の熱中症警戒アラートが出たのもこの日です。

【2021年7月19日午前9時の地上天気図】日本列島は夏の高気圧に覆われて、夏空が広がった(ウェザーマップ作画)
【2021年7月19日午前9時の地上天気図】日本列島は夏の高気圧に覆われて、夏空が広がった(ウェザーマップ作画)

10年に一度の猛暑とは

 身体に堪える暑さが当たり前になっている今、天気予報から10年に一度の猛暑を知ることはできるのでしょうか。

 稀にしか起こらない極端な現象の強度や頻度を知ることができる極値統計解析(グンベル分布)を使って調べてみました。

【極値統計解析】東京における年最高気温の再現期間に対する再現期待値(筆者作成)
【極値統計解析】東京における年最高気温の再現期間に対する再現期待値(筆者作成)

 東京の場合、10年に一度の猛暑は39度となりました。最近では2018年7月23日に最高気温39.0度、2004年7月20日には観測史上最高の39.5度を記録しています。

 ちなみに、東京ではまだ40度はありませんが、30年に一度の暑さは42度です。これまでは50年~100年に一度と考えられていただけに、都心で40度を観測する日も近いのかもしれません。

7月は夏の高気圧が張り出し、猛暑型

 最新の予想図によると、来月(7月)は夏の高気圧が北に張り出し、日本列島は熱い空気に覆われる見通しです。

【2022年7月】上空約1,500メートルの大気の流れを予想した図(ウェザーマップ作画、筆者加工)
【2022年7月】上空約1,500メートルの大気の流れを予想した図(ウェザーマップ作画、筆者加工)

 これに似たような天気図は2018年にありました。関東甲信地方は観測史上最も暑い7月となり、7月23日には埼玉県熊谷市で日本歴代の最高気温41.1度を観測しました。

 10年に一度の猛暑は思ったよりも身近にあるのかもしれません。

【参考資料】

経済産業省:2022年度の電力需給に関する総合対策を決定しました、2022年6月7日

東京電力パワーグリッド株式会社:でんき予報