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【GW天気】27日~28日はくもりや雨、全国的に気温高い予想

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
【東京】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画

 今年のゴールデンウイーク(GW)は全国的に気温がかなり高くなり、25度以上の夏日となる所も多い見込みです。

 そして、例年よりも低気圧の影響を受けやすく、晴れの天気は長続きしない可能性が高いと思います。

【前半】27日~28日はくもりや雨

 今年のゴールデンウイークは最大で10連休になりますが、どのくらい晴れて、何日くらい雨が降るのでしょう。通常、この時期は数日の間隔で、低気圧が日本列島を通過します。

 今年はどうかというと、天気がぐずつきやすい見込みです。右下の図は地上の気圧配置を予想した図で、寒色はいつもよりも気圧が低いことを示しています。

【5日間平均図(4/27~5/1)】左図は上空1,500メートル付近の気温予想図、右図は地上気圧の予想図、ウェザーマップ作画
【5日間平均図(4/27~5/1)】左図は上空1,500メートル付近の気温予想図、右図は地上気圧の予想図、ウェザーマップ作画

 天気が崩れやすいのは西日本で27日(土)~28日(日)、東日本も28日(日)は雲が多く、雨がぱらつく可能性があります。

【長崎】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画
【長崎】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画

【後半】北日本ほど晴れやすい

 先になればなるほど、高気圧や低気圧の通過するタイミングがずれるため、日によって天気予報が変わってしまいます。

 そのため、日ごとの天気図よりも5日間程度平均した天気図の方が有効です。

 右下の図をみると、北日本ほど気圧が高い=晴れやすい、西日本ほど気圧が低い=雨になりやすいことがわかります。

【5日間平均図(5/2~5/6)】左図は上空1,500メートル付近の気温予想図、右図は地上気圧の予想図、ウェザーマップ作画
【5日間平均図(5/2~5/6)】左図は上空1,500メートル付近の気温予想図、右図は地上気圧の予想図、ウェザーマップ作画

【札幌】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画
【札幌】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画

【鹿児島】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画
【鹿児島】この先16日間の天気予報(4月21日午後5時現在)、ウェザーマップ作画

GW中は全国的に気温高い

 前半と後半、天気にはそれぞれ特徴がありますが、全体として言えることは気温がかなり高くなることです。

 今月は全国的に気温が非常に高くなっていて、今月20日までの平均気温は札幌、仙台、広島で(そのほか多くの地域で)観測史上最高に、東京は過去2番目の高さです。

最近20日間の平均気温の平年差(4/1~4/20)、気象庁ホームページより
最近20日間の平均気温の平年差(4/1~4/20)、気象庁ホームページより

 ただ、この先の数日間は今年初めて優勢なオホーツク海高気圧が張り出すため、気温が下がる見込みです。

 25日(木)以降は気温が上昇に転じるでしょう。ゴールデンウイーク中は暑く感じる日も多いので、帽子や日傘を使う、水分を多く取るなど、暑さにはお気をつけください。

【参考資料】

気象庁:2週間気温予想解説資料、2024年4月21日

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは117冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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