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【日本海低気圧】7日朝は雨、風が強い予想 一方、沖縄の梅雨入りは遅れる見通し

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
【5月7日(火)午前8時】雨と風の予想図(メソモデル)、ウェザーマップ作画

 連休明けのあす(7日)は日本海を進む低気圧や活発な前線の影響で、全国的にくもりや雨となるでしょう。大阪、名古屋、東京では通勤通学の時間帯に雨となり、風も強い見込みです。

 雨は帰宅の時間まで降り続く所が多いため、傘や雨靴、レインコートなど、できれば、きょうのうちに、雨具の準備をした方がいいと思います。

あす(7日)の時系列天気予報(5月6日午後5時発表)、ウェザーマップ作画
あす(7日)の時系列天気予報(5月6日午後5時発表)、ウェザーマップ作画

沖縄の梅雨入りは13日以降に

 そろそろ沖縄は梅雨入りの時期ですが、今年は梅雨入りが遅くなりそうです。(平年の梅雨入りは5月10日頃)

 那覇ではこの先10日間、雲の多い日はあるものの、雨は続かないようです。今のところ、13日(月)以降、前線が停滞すれば、梅雨入りする可能性があります。

【那覇】この先10日間の天気予報、ウェザーマップ作画
【那覇】この先10日間の天気予報、ウェザーマップ作画

 昨年(2023年)の梅雨入りは、沖縄や奄美地方では平年より一週間程度遅くなりましたが、九州北部、四国、中国、近畿、東海地方は逆に6日~8日早くなりました。

 昨年は沖縄と本州の梅雨入りに、あまり差がなかったことが特徴です。

 なお、赤枠で囲ったように、北陸と東北の梅雨入りはその後の天候により、当初発表より2日早く修正されました。

2023年の梅雨入りをまとめた表、筆者作成
2023年の梅雨入りをまとめた表、筆者作成

梅雨前線はいつ頃発生して、いつ頃消滅するのでしょうか?

 これを図にしたものがこちらです。①梅雨前線は5月頃、沖縄付近に現れます。しばらく停滞していますが、②6月になると本州付近まで北上します。③6月下旬には本州付近に停滞することが多くなり、大雨となる日が増えます。その後もゆっくり北上して、④7月は北日本に移り、姿を消します。

梅雨前線の北上を描いた図(模式図)、筆者作成
梅雨前線の北上を描いた図(模式図)、筆者作成

 日本の水資源は主に冬の雪、梅雨時の雨、台風の3つによってもたらされます。梅雨時の雨は水資源の一角を占める一方で、毎年のように繰り返される大雨災害があります。

 多くても少なくても困る梅雨時の雨、ほどほどに降ってほしいものです。

【参考資料】

気象庁ホームページ:昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは117冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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