東京の梅雨入りは来月7日以降か

2019年5月31日午前9時の地上天気図と雲画像(ウェザーマップ作画)

 気象庁は31日午後、九州南部が梅雨入りしたとみられると発表した。現時点で雨雲予想図をみると東京の梅雨入りは来月7日以降が有力だ。

梅雨前線が生まれて約80年

 5月31日は九州南部の梅雨入り平年日です。それに合わせたかのように31日午後、九州南部(鹿児島県と宮崎県)の梅雨入り発表がありました。

 タイトル表紙は31日午前9時の地上天気図と雲画像です。紫色で示した前線が梅雨前線で、日本列島に雨雲が広がっています。

 梅雨前線が天気図に登場するようになったのは1941年頃といわれ、それまでは梅雨前線=梅雨という考えが一般的ではなかったようです。

 昔は春から夏へ、季節が移り変わる時期とおおらかに捉えていたのでしょう。梅雨前線の登場で、梅雨入り・梅雨明けといった季節に区切りをつける考え方に変わってきたのかもしれません。今では大雨に注意を呼び掛ける意味合いが強まっているように感じます。梅雨のイメージも時代とともに変わるようです。

夏の高気圧の動向に注目

 梅雨前線は例年、5月になると姿を現し、夏の高気圧(太平洋高気圧)の強まりとともに北上します。九州南部が梅雨入りすると、いよいよ東京の梅雨入りが気になります。

 どのように梅雨入りを予想するのか。特別なことはしていません。

 こちらは来月7日(金)までの雨雲予想図を左から右に、上下に並べたものです。ひとことで言えば、毎日、この図とにらめっこして、雨雲がどのように動くのか、観察するのです。

6月2日から7日までの雨雲予想図(ウェザーマップ、著者作成)
6月2日から7日までの雨雲予想図(ウェザーマップ、著者作成)

 予想図をみると、雨雲は2日(日)から3日(月)にかけて太平洋側を通過する予想です。その後、4日(火)、5日(水)は雨雲が弱まります。そして再び、6日(木)、7日(金)は西から雨雲が広がる見通しです。

 少し専門的に言えば、赤星で示した線は夏の高気圧を見たものです。夏の高気圧が強まれば、梅雨前線はより本州へ、弱まれば梅雨入りは遠のきます。梅雨入りは梅雨前線よりも、夏の高気圧が鍵を握っています。

【参考資料】

原基、野津原昭二、2018:第4章アジア太平洋地上天気図の標準的な解析手法、4.4.2梅雨前線、平成29年度予報技術研修テキスト、95-98.

永沢義嗣、1995:第19節前線ならぬ前線、天気図の散歩道、クライム気象図書出版部.