東京で今年一番の暑さ 北からやってきた夏

中国北部から流れ込む暖気(5月19日,上空約1500メートル気温)

20日は東京で28.7度を記録し、今年一番の暑さとなった。この暑さは中国北部から流れ込んだ暖かい空気によるもの。夏は南からやってくるとは限らない。

北も南も、30度以上の真夏日

20日(土)は北海道から九州まで、全国的に五月晴れとなりました。これほどよく晴れたのは大型連休以来でしょう。ひまわり8号からみても、日本列島がはっきりとわかり、雲に開いた大きな穴のようにも見えます。

ひまわり8号からみた日本列島(5月20日正午)
ひまわり8号からみた日本列島(5月20日正午)

また、強い日差しの影響で、気温も急上昇、全国の160か所あまりで30度以上の真夏日となりました。全国で最も気温が高くなったのは大分県日田市で33.1度、北海道十勝地方の足寄町でも31.9度まで上がりました。

日本列島の北と南で温度の差が小さくなったということは、低気圧が発達しながら日本列島を通過する時期が終わったことを示しています。低気圧は嵐をもたらす存在だけでなく、暖かい空気を北へ、冷たい空気を南へ運ぶ役割も担っているからです。

北京は猛暑日に

「暖かい空気は南から北へ」といいましたが、暖かい空気は必ずしも南からやってくるとは限りません。中国の北京では19日、気温が35.4度まで上がり、厳しい暑さとなりました。

5月の北京はこんなにも暑いのでしょうか。調べてみると、5月の北京の最高気温は平均して約27度、ちょうど5月の那覇や石垣島の気温と同じです。北京は東京と比べて暑くなるペースが速いのです。

21日(日)は東京で初の真夏日予想

北京に猛暑をもたらした非常に暖かい空気は21日(日)にかけて日本列島に流れ込む予想です。

北からやってくる暖かい空気(上:19日,下:21日,予想850hPa気温)
北からやってくる暖かい空気(上:19日,下:21日,予想850hPa気温)

北からやってきた暖かい空気の影響で、21日(日)も夏を先取りしたような暑さとなるでしょう。予想最高気温(20日午前11時現在)は福島で34度、京都で32度、東京で30度となっています。

ただ、暑いといっても真夏とは違います。北からの暖かい空気のため、湿気が少ないのです。20日午後3時現在、31道府県に乾燥注意報がでています。

天気予報の番組では南風を暖色に、北風を寒色で表現することが多いですが、必ずしも北風が冷たいとも限らないし、いつも暑さは南からやってくるわけでもない。ステレオタイプな思い込みは禁物と思いました。

【参考資料】

中国気象局ホームページ:35.4℃!北京現今年首个高温 周日起雨水送清凉,2017年5月19日