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【保存版】facebookメッセンジャーが突然『エンドツーエンド暗号化』と言い出した時の対応法

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:facebook メッセンジャー

KNNポール神田です。

Facebookメッセンジャーにいきなり、『エンドツーエンド暗号化』という言葉が出現して、メッセージが読み書きできくなった時の対応法です。

出典:facebook メッセンジャー
出典:facebook メッセンジャー

■facebookメッセンジャーのヘルプセンターによると…

□Messengerでのエンドツーエンド暗号化とは、メッセージや通話のセキュリティと保護を強化して、あなたとその話し相手だけがそれらを見たり聞いたり読んだりできるようにするしくみです。
□エンドツーエンド暗号化スレッドでのメッセージと通話の内容は、あなたのデバイスを離れた瞬間から相手のデバイスに届く瞬間まで保護されます。
□つまり、送信内容や会話内容は、Metaを含めて誰も見たり聞いたりできません。やってみたいと思ってもできるものではないのです。
https://www.facebook.com/help/messenger-app/1084673321594605/

『やってみたいと思ってもできるものではないのです』…とあるが、何が言いたいんだ?さらに、よく意味がわからなくなった。

■エンドツーエンド暗号化でスレッドが保護されるしくみは…?

□エンドツーエンド暗号化スレッドに参加している各デバイスには、スレッドを保護する特別なキーが存在します。エンドツーエンド暗号化スレッドでメッセージを送信すると、デバイスは送信するメッセージをロックします。このメッセージのロックを解除できるのは、そのスレッド用のキーの1つを所有するデバイスだけです。

…ますます、意味不明な言葉が並ぶのだ。 

■一般ユーザーに『エンドツーエンド暗号化』という言葉を使う時点でまちがっている。

『エンドツーエンド暗号化(英語: end-to-end encryption、E2EE、E2E暗号化)』については、こちらに詳しいので、詳しく知りたい時やお暇な時にでも…。

一般のユーザーが知っておくべきことではないと筆者は思う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エンドツーエンド暗号化

■『エンドツーエンド暗号化』と言われて、メッセージの読み書きができなくなった時の対策方法

出典:facebook メッセンジャー
出典:facebook メッセンジャー

むしろ、謎の『エンドツーエンド暗号化』と言われてメッセンジャーが使用できなくなった時の対応法を説明すべきだと思う。

そこで、一番カンタンな対策方法をお知らせしておきたい。

0.パソコンとスマートフォン(本人確認用)の2台を用意する。

  ※2台が同じWi-Fi環境でアクセスすること。

1.まずは、スマートフォンでFacebookにログインしてアクセスしておく。

2.パソコン側でFacebookメッセンジャーで『エンドツーエンド暗号化』をクリックする。

3.パソコン側に『ワンタイムコードを入力してください』の画面が標示される。

出典:facebook メッセンジャー
出典:facebook メッセンジャー

4.スマートフォン側で『ワンタイムコードをリクエストしましたか?』に『私です』とタップする。

出典:facebook メッセンジャー
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5.スマートフォン側で『ワンタイムコード』6桁が標示される。

出典:facebook メッセンジャー
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6.パソコン側の画面に、必ず半角英語モードで、6桁の数字を打ち込む

出典:facebook メッセンジャー
出典:facebook メッセンジャー

7.パソコン側の『このブラウザーを保存しますか?』『はい』をクリックする。

出典:facebook メッセンジャー
出典:facebook メッセンジャー

8.これで、『メッセンジャー』の『エンドツーエンド暗号化』の設定が終了。おつかれさまでした!

■ユーザーにアクションを促すUXが最低なIT業界

Microsoftに始まり、IT業界は、ユーザーの状況を考えずに突然、アップデートを開始したり、意味不明な説明のまま、何かの行動を促す。

認知科学的にも、まずはユーザーとの対話を考えるならば、今、このタイミングでユーザーに話かける『許可』が必要だ。

では、いつのタイミングが良いかとなる。そしてその対応にかかる所要時間も知りたいところだ。それがないと判断しかねない。

そして、なんのために行うのか?の明示は重要だ。基本はセキュリティの向上だ。そして専門用語、カタカナはできるだけ使わない。深く知りたい人にのみ説明すれば良い。そこではじめて『エンドツーエンド暗号化』の話となるだろう。

基本は重大なセキュリティのための説明で十分である。

まずは、『エンドツーエンド暗号化』しないことには、今後メッセンジャーが使用できなくなる状況になっていることを説明しておき、それから対応をお願いするというのが一般的な常識と良識のある企業の姿だ。

しかし、facebookは過去から、アップデートは勝手におこなってきている。知らない間にABテストが実施され、ある日突然、徐々にだがUXが気づかれないように変化しつづけて来て、そのおかげで、生き延びてきた会社である。

そう、SNSの投稿の標示もアルゴリズムという名の、広告主を標示できるために個人が長時間に渡り、使い続けていくような標示手法をとっている。

フォローしている人の情報がすべて流れてきたら、とてつもなくつまらない、『おはようございます!』だけのSNSとなってしまうからだ。

SNSは、ユーザーの心地よさの中に、いかに心地の悪い広告を、挿入するかに事業者の命運がかかっている。どこまでなら許容されるかのギリギリのラインを見極めながらの広告アルゴリズムなのだ。

ただし、セキュリティに関しては、乗っ取りや、なりすましが横行する前に早めに対策を取る。そう、対策をとらないとすべてのデータを喪失するような致命的なダメージをうけるからだ。

そう考えると、無料で使っているユーザーの使い心地などは、結果として、後回しとなる。

そう、ユーザーはあくまでも広告主の広告をみてくれる可能性があるからサービスを無償で提供されているにすぎない。無償だから、文句が通らないの構図はこのように生まれてきている。どれだけ詐欺広告が横行してもおかまいなしなのは、テレビ業界ではあり得ない。

SNSにも業界独自での倫理協会が必要な時期になっているが、相手はグローバル企業だ。日本だけの倫理感だけでは縛れない。国際的なルールと同様、facebookの恐れるような代替手段が生まれていない事、また、代替手段はことごとく買収されるという経済合理性がますますmeta社を強靭にしている。あとは、各国の司法や独占禁止法などの存在だ。しかし、罰金や制裁金が巨大IT企業にとっては、簡単に払えてしまう金額なのが最大の問題である。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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