Yahoo!ニュース

ディズニープラスで蘇る『ザ・ビートルズ:GetBack』本日17時より解禁!

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
(C) Apple Corps Ltd(写真:ロイター/アフロ)

KNNポール神田です。

筆者のニックネームのポールは、ビートルズバンドのポールのポジションからきている…。

久しぶりに、『DisneyPlus』に再加入してみた…。

https://www.disneyplus.com/ja-jp

The Beatles最後のセッションの膨大な編集版『ザ・ビートルズ:GetBack』が2021年11月25日(木)17時(予定)が、見られるからだ。

劇場公開がコロナで延期続きで、最終的に『Disney Plus』による独占配信で視聴が可能となった。

当初は2020年9月に全米公開が予定されていた本作だが、ジャクソン監督は「僕らはロックダウンになって、全体が遅れ、映画館は閉まっていた。そして全てが延期され、1年遅らせることになった。(でも)僕らは編集を続けていた。仕事を止めなかった。僕らには予想していなかったもっと多くの時間が出来て、ポストプロダクションの時間が増えたんだ」と当時の様子を振り返る。

https://news.yahoo.co.jp/articles/851ff941ad9e0a4c52ffdd5df045e6b539187c80

1日、4〜5回の興行をするために、映画は約2時間前後というフォーマットを100年もの歴史の中で培ってきた…。

しかし、コロナ禍は、テレワークを進化させるとともに、一箇所に集まって鑑賞するという映画のスタイルも変え始めている。

公開延期を余技なくされた作品が多い中、このThe Beatlesという膨大なフーテージをどう編集するのかというのが、サブスクリプションモデルを活用することによって、1作品2時間×3本という、劇場では一括公開が不可能な形態での公開がストリーミングサービスならば可能となった。

今後、このような劇場公開と共に、サブスクリプションサービスでの別フォーマットでの公開というスタイルの可能性も見出すことができそうだ。

また、さらに、サブスクリプション戦争において、今回のディズニーは、初月無料のトライアルをなくしており、ビートルズファンやマニアの年齢層から、無料ではなく、有料で引き込もうとしている。

オリジナルドキュメンタリーとして6時間超えるサブスク配信がはじまる…。監督は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られるピーター・ジャクソン監督。マイケル・リンゼイ・ホッグが撮影した1969年の素材をもとに編集される…。

かつての映画版の『レット・イット・ビー』には寂しい雰囲気が満載であった…。テレビ版放映でのかまやつひろしさんのナレーションには彼の声によるゆるい語りで救われた思いだった。

さて、ピーター・ジャクソン版は予告編を見ても、なぜか明るいトーンである…。これは気になる…。

The Beatles のドキュメンタリー『The Beatles: Get Back』が11月25日より Disney+ で配信開始!ピーター・ジャクソンが監督したこの Disney+ オリジナルドキュメンタリーは、感謝祭のホリデーシーズンに合わせて Disney+ に登場します。本作は、未公開の復元映像のみで構成されており、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの創作過程や関係性を、これまでに撮影された中で最も親密かつ率直に表現しています。

https://www.indienative.com/2021/11/the-beatles_get-back

『ザ・ビートルズ:Get Back』

2021年 

PART1:11/25(木)/ PART2:11/26(金)/ PART3:11/27(土) 各日17:00より配信スタート

※ディズニープラス加入者の方は配信スタート以降、いつでも好きな時間に視聴可能

https://news.infoseek.co.jp/article/rollingstonejapan_36826/

■『ゲット・バック・セッション』を追体験できる機会

「パート1は、最初の7日間だよ。1日目から7日目がパート1で、パート2は、8日目から16日目だ。そしてパート3は、17日からほとんど最後までだね。そして明らかにラストは、最後で起きる屋上でのコンサートだよ。それは20分以上ある。屋上のコンサートは、フルの45分バージョンだ」と、改めてルーフトップ・コンサートがノーカット完全版で解禁されることも明かした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/851ff941ad9e0a4c52ffdd5df045e6b539187c80

これは、新たな『ザ・ビートルズ』の追体験の機会となることだろう。しかし、この3日間の体験ができれば、

スターウォーズもマーベルにも、ピクサーにも、興味がない層としては、すぐに解約をしても990円(税込み)だからまったく問題がない…。

しかし、本日入会して、12月24日まで視聴できるとすると…。よしと思ったが…。

■『マッカートニー3,2,1』の独占配信12月22日(水)より

ポール・マッカートニーのドキュメンタリー『マッカートニー 3,2,1』の全6話が、DisneyPlusで、2021年12月22日(水)より解禁となることが決定したのだ…。

このシリーズは、Hulu独占で公開されていたシリーズ。現在のHuluはDisneyが資本を増加させ、67% Comcast 33%なので、実質Disney支配のサブスクリプションともえいる。日本のHULUとは別会社。

DisneyPlusの、これはもう、ビートルズ世代の抱え込みの戦略がわかる。

すると、2022年の1月22日(土)あたりにも、きっと何かの音楽シリーズを打ち込んでくることだろう。

音楽作品の再編集でも十分にマーケットが成立しそうだ。なぜならば、NETFLIXの作品は年間170億ドル(1.7兆円)以上かけているからだ。DisneyPlusとしても、マーベルやスター・ウォーズ作品級の量産は、無理でも、音楽の素材やライブ素材の再編集やVRなど新たな音楽ジャンルでの基軸を取り組み方は、おじいちゃん、おばあちゃんから、お父さん、お母さん、そしてキッズ、ベイビーとすべてを取り囲めるコンテンツ群が成立するサブスクとなりそうなのだ。

それでないと、一時の会員獲得だけでこの『ゲット・バック・セッション』を買い付けるのはかなり無謀だろう。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

神田敏晶の最近の記事