『オンライン空手』から見える『新しい生活様式』に挑戦 真正会鈴木道場

出典:真正会鈴木道場ZOOM画面

KNNポール神田です。

すっかり『コロナ自粛』で体が鈍ってしまう今日この頃…。宅配サービスもあるので、ますます動かなくなってカロリーを蓄えてしまうばかりだ…。部屋の中での、運動といっても『筋トレ』とかだが、それは普段からの習慣がないと、なかなか難しい…。

そんな時に、筆者が通っている空手道場でも『オンライン空手』が開始された…。休館中で稽古に参加できない会員の為に『ZOOM』活用による『オンライン空手』を行うと連絡をいただき参加。インプレッションをリポートしてみたい。

『ZOOM』活用での協力ということで、『オンライン空手』の試験的なテストに参戦させていただいた。

テレビモニタとPCをHDMIケーブルで結び、ZOOMアカウントを道場生にお知らせし、師範の声をブルートゥースのヘッドセットから配信する。場所は東京・高田馬場にある『真正会鈴木道場』だ。現在は、自粛で休館中であるがそこから『オンライン空手』が開催されている。

出典:真正会鈴木道場 鈴木修司代表師範
出典:真正会鈴木道場 鈴木修司代表師範

https://shinseitokyo.com/

■『オンライン空手』で得られる緊張感と生稽古の良さ

普段、道場で空手をやっている道場生としては、道場というフィジカルな場で集って稽古することが最良の方法だが、このコロナ禍の中では、家の中で個人で練習するのが関の山。しかし、相当なモチベーションがないと空手の個人練習を続けるのは非常に難しい。しかし、『オンライン空手』があることによって、時間どおりに始められ、最後までやり遂げるという目標が、自宅の中で成立させることができた。

何よりも、道場でしか合うことのない道場生とモニタ越しで再会して一緒に稽古ができるというのが非常時とはいえ良かった。

いくら遅延が少ない『ZOOM』といえども、実際の号令とのディレイは、若干気になるがそこはタイミングの調整でうまくいきそうだ。型の指導も『ギャラリービュー』で25人同時に確認できるので、師範からの視線で確認できたのは貴重な経験だ。道場生側はマイクをオフにしておけば、ノイズが発生することもない。指導されたことに対して、『押忍』とかのジェスチャーで返答することも可能だ。

『基本稽古』は『オンライン空手』で可能なことは予測できた。先生にミットを持ってもらい、仮想でそのミットに対しての突きや蹴りは、まるでテレビゲームをやっているような感覚にもなる。圧巻は、先生からの攻撃に対しての攻防だ。

僭越ながら筆者の攻防シーンだ。先生からの攻撃に対して反応している。たかが1分でもかなり動くことができる。

先生が、攻撃してくるところを想定しての、『オンライン空手』での組み手練習

なんだかVRで闘っている感覚に非常に近い…。

最後には、全員でフィジカルトレーニング。腕立て伏せや、腹筋、背筋、スクワット、もちろん一人でもできることだが、あえてやる時間をコミットメントしずらい…。しかし、『オンライン空手』によって一緒に最後までやり遂げるのは、『みんなで筋肉体操』のように元気づけられる。

■休館中でもできる事を思案すると『オンライン空手』しかなかった

出典:真正会鈴木道場
出典:真正会鈴木道場

「自宅において、自分のペースで稽古をすると、やはり緊張感というのが欠如してしまいがちです。しかし、オンラインによる空手の稽古となると、緊張感が違ってくるようです。また、道場生同士が見えることによっての疑似的ではありますが、生の空手稽古に近い感覚がありますね。また、基本型の稽古はやればやるほどなので、『オンライン』でも十分に可能だということが見えてきました。また、スポーツウェアでも可能ですが、空手同着に着替えることによってマインドも変わってくると思います。休館を余儀なくされている中、何かできることを考えるとこの『オンライン空手』しかできなかった。4月から5月にかけて試験的にトライアルをしてきましたが、6月からは、本格的に『オンライン空手』を導入することに決定しました。本来の道場での生稽古に勝ることはありませんが『オンライン空手』を通じて、少しでも自粛中の皆さんに運動の機会になればと考えています。日曜日には、空手のまったく経験のない人むけの『トライアルコース』もスタートしますので、ぜひ『オンライン空手』にも初トライしてみてください」。

真正会鈴木道場 鈴木修司代表師範

https://shinseitokyo.com/online-karate/

■立ち技、型稽古、『空手』はオンラインに向いている

空手の『型稽古』は、先生の号令にあわせ、鏡を見ながらの練習も多く、『テレワーキング』の可能性は結構ありえそうだと感じていた…。

毎回、稽古やスパーリングをビデオ撮影による振り返りながら研究することによって、自分の脳のイメージと実際のフォームの違いを視覚的にふりかえり修正することも試みている。筆者は、すべての稽古ビデオを『Google Photos』でアーカイブしているので何年も前の自分のフォームと比較することなどもできる。

新たな生活様式』も厚労省から発表されたが、スポーツ競技や施設は『3つの密』になりがちだが、『オンライン・スポーツ』であれば改善できるところはかなりある。スポーツにおいても、『ボール』を扱うような『球技』はフィジカルな空間を同時に共有しないといけないし、水泳やサーフィン、スキーのような『環境』が必要なものも『オンライン』に不向きだ。また、対人による格闘技などでも、柔道や相撲、レスリングのような接触が必須な場合も不向きだ。しかし、『空手』や『ボクシング』のような打撃系は向いている。また『空手』の場合は『基本型』がベースにあるので、型が中心であれば、『オンライン』でも可能だし、経験者であれば、『対人戦』もイメージしながら動くこともできるだろう。

また、空手や武道の稽古などの未経験者にとっても、家で参加することができるのであれば、『3つの密』を回避した『新しい生活様式』にもとてもフィットした家庭内スポーツ環境が実現できると思う。これを機会として、新たな『オンライン空手』参加の機会創出になるのかもしれないと感じた。

『空手』といえば、痛かったり、怪我をするイメージが強いが、格闘技ならではの集中力や、瞬間的な判断力、そして、常にフルでカラダを動かせる状態を維持できるのは日常生活では、なかなか得ることができないものだ。

普段、足を腰以上の高さに上げることもないが、『オンライン空手』をやることによって、足腰の動きから、肩甲骨まわりにいたるまで、かなり気持ちよく動かせるようになった。『自粛太り』解消にもつながる…。

■あそびざかりの『少年部』の運動チャンス

出典:少年部の『オンライン空手』
出典:少年部の『オンライン空手』

特に、『少年部』のような学校が休業中で、遊びざかりの子供たちにとっても、自粛、自粛でストレスがたまることだらけだろう。そう、子供は大人と違って『運動すること』も大事な成長機能のひとつだからだ。家で運動するといっても、ホント限られた運動しかできない。しかし、空手の『型』練習を通じて、型のフォーマットどおりに精緻を極めていくという目標が持てるのは良いと思う。

もちろん、スポーツとしてだけでなく、武道の良さは、『礼に始まり礼に終わる』『相手へのリスペクト』などの精神的な鍛錬部分も多く、『オンライン』でどれだけ『武道』のマインドが伝わるかは微妙だが、すべての人に、『オンライン空手』で、家で自粛しながらも、少しでも武道の機会が得られるのはありだろう。

出典:少年部指導の柴崎剛指導員
出典:少年部指導の柴崎剛指導員

また、高齢者にとっても、足腰の鍛錬として、自宅でできる運動としても最適だと思う。

さすがにマンション住まいだと、気合いや、飛び跳ねるようなことは無理だが、足を『ハの字立ち』で、ふんばるくらいの運動ならば十分可能だ。

子安慎悟師範 出典:真正会鈴木道場
子安慎悟師範 出典:真正会鈴木道場

元K1ファイターの子安慎悟先生(真正会鈴木道場師範)も、SNSで、廊下でできる蹴りなどの狭いスペースでも、きれいなフォームでの蹴りの見本を見せてくれる。そう、余計に力を分散させないと狭いスペースでも十分可能なことがわかる。

同じ型をやっても筆者とは雲泥の差だ…。

■『オンライン空手』の可能性

ゲームや試合に参加できない アスリートたちが、『eスポーツ』に参戦するニュースをよく見るようになるが、『オンライン空手』には、新たなコントローラーを使わない『eスポーツ』版の武道の可能性を感じている。

剣道のような防具ではなく、ダイエット器具の『SIX PAD』のようなパッドセンサーを身に着け、手、腕、足の甲、膝にセンサーをつければ、『鉄拳』のような空手の『eスポーツ』も可能になる気がしている。

そう、自身のカラダがコントローラーになるイメージだ。ボクササイズでは、Nintendo Switch用ソフト『Fit Boxing(フィットボクシング)』もあるので、近い将来対戦型のeSportsとして『オンライン空手』は大いなる可能性を秘めていると感じた。

1961年神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の編集とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。メディア出演、コンサル、取材、執筆依頼 などは 070 5589 3604 まで

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