KNNポール神田です。

【追記】2020年3月12日(木)21:06 マスク100万枚寄付へ変更のツイートあり。

□ソフトバンクグループの孫正義社長は(2020年3月)11日、新型コロナウイルス感染を調べる簡易PCR検査を100万人に無償で提供するとツイッターに投稿した。申し込み方法など詳細は検討中だ。

□10日夜に2017年2月9日以来、3年ぶりにツイッターへの投稿を再開。「新型コロナウイルスの状況を心配」「どんな貢献ができるか検討」「行動を開始」と立て続けに表明していた。

出典:ソフトバンクG孫正義社長、「行動開始」と表明-新型コロナに懸念

ソフトバンクGの孫正義社長の久々のツイートが話題になっている…。フォロワー数は244万人

■ビル・ゲイツのゲイツ財団の支援先も検査キットを提供

孫正義氏が、『コロナウイルス検査のために病院を渡り歩き、感染を増やしてしまわないために自宅で検体採取できる仕組み。ゲイツ財団も似たような方式。#コロナ検査有志』というツイートをしている。

□検査は鼻から検体を採取する方法によるもので、結果は2日以内に衛生当局に通知され、陽性の人にはそこから通知する。感染した人はオンライン質問に答えて自分の行動履歴を伝え、当局の担当者が検査や隔離の必要なその他の人たちに連絡できるようにするとシアトル・タイムズは伝えている。

□ これまでにゲイツ財団は約2000万ドル(約20億7000万円)の資金を投入してきた。財団はさらに、地域のコロナウイルス対策に500万ドル(約5億1700万円)の支援を行うことを約束している。

出典:ゲイツ財団の支援プロジェクトがシアトルで新型コロナ用家庭検査キット提供へ

■Tweetの反応はさまざま…

孫正義社長へのtweetへの反応はさまざま…。圧倒的にネガティブな反応が多いようだ。簡易PCR検査によっての『医療崩壊』に発展するリスクを警戒する声が多い。しかし、検査そのものが自宅で可能であり、不安が抑制できるというメリットもある。そして結果が知らされてから、どうするのかという選択肢もある。筆者も検査することが、ずっとできないままの気になっている状態の1人でもある。今日も37.4Cの微熱があるが、風邪ぐすりを飲み、自宅でじっとしていることしかできない。自宅で検診でき、検査事業としても検査機関が成立するならば、外に出歩かれるよりはましだと思う。

むしろ、筆者が気になったのは、簡易PCR検査ができるような企業をソフトバンクGが保持しているのか?またはどこが、その役を担うのかということだ。厚労省と連携しながらということで、資金面をサポートしているのかはわからない。

■ソフトバンクGの出資先ヘルスケア企業

□ソフトバンクは(20)18年初め以降、バイオテックや薬局、医療保険などのヘルスケア企業8社に出資している。

□(20)20年1月にはオンライン処方薬を配達する米アルト・ファーマシー(Alto Pharmacy)のシリーズD(2億5000万ドル)に参加した。アルトの企業価値は10億ドルになった。一方、19年9月にはバイオテック企業の米10Xゲノミクス(10X Genomics)の上場により、エグジット(投資回収)に成功した。ソフトバンクは18年4月に10XのシリーズD(5000万ドル)に参加した。10Xの上場時の時価総額は36億ドルだった。

□ソフトバンクはこの他にも、英製薬ベンチャーのロイバント・サイエンシズ(Roivant Sciences)、創薬スタートアップの米リレー・セラピューティクス(Relay Therapeutics)、医療保険サービスの米コレクティブヘルス(Collective Health)などに出資している。

出典:ソフトバンクグループが投資する6大分野

いずれにせよ、政府と専門医療チームによる意思決定で動いている対策に、日本の企業が名乗りを上げて、サポートを試みるのは、悪くはないことだと思う。むしろ、世界的に知見を共有し、この世界的な危機に対しての解決策を見出してほしいと考える。