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Apple新製品発表イベントは9月10日(火曜日)を発表!日本時間では9月11日(水)深夜2:00

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:Apple

KNNポール神田です。

Apple Special Event を発表 出典:Apple
Apple Special Event を発表 出典:Apple

https://www.apple.com/apple-events/

Appleは、米国時間の2019年9月10日(火曜日)10:00 より、Apple Special Eventを開催することを発表した。

日本時間では、時差の関係で翌日の9月11日(水)深夜2:00に開催される。

これも予想されていたとおりだ…。

□「iPhone11」発表イベントは9月10日(火)

Appleは2012年のiPhone5以降、新型iPhoneを発表するスペシャルイベントを、9月第1月曜日のアメリカの祝日レイバーデイの週か、その翌週に開催しています。

レイバーデイが9月3日以前になる場合、新型iPhoneの発表はその翌週になっています。2015年や2016年のように、レイバーデイが9月5日以降の場合、同じ週の水曜日にiPhoneが発表されています。

□2019年のレイバーデイは9月2日であることから、新型iPhoneの発表イベント開催は翌週の9月10日(火)か11日(水)が当てはまります。しかし、Appleは同時多発テロの起こった9月11日にはイベントを開催していないことから、発表日は9月10日(火)に絞り込まれます。

出典:「iPhone11」は9月10日発表、9月20日発売か、過去のパターンから予測

■毎年、恒例の新製品発表だが『マイナーチェンジ発表会』と化している

この数年、事前にリークされた噂の商品がそのまま登場している。そこには驚きはあまりなく、単なる答え合わせにすぎない。一番大きな発表は、いつ、いくらで発売されるかの2点だけだ。

2020年モデルとなる新型iPhoneは、『iPhone XI』『iPhone11』と名付けられそうだし、iPhone XS/5.8型とXS Max6.5型の2モデルにトリプルカメラ、カラーバリエーションのあるiPhone XR6.1型の後継モデルにはデュアルカメラが搭載されそうだ。

しかも予約と発売次期も予測されている。

■予約受付は9月13日(金)16時01分、発売は9月20日(金)と予測

□過去7年間、同様の日程で発表・発売

□新型iPhoneの予約受付は、発表イベントが開催された週末に開始されていることから、9月13日(金)予約受付開始になると見込まれます。

□日本では近年、予約受付開始日の午後4時01分にApple公式Webサイト、各キャリアのオンラインショップなどで開始されるのが通例です。

□そして新型iPhoneの発売日は、例年のパターンから、発表イベントの翌週末である9月20日(金)と予測されます。

□ティム・クック氏が最高経営責任者(CEO)に就任して以降、Appleは新型iPhoneの発表・発売スケジュールを基本的に変えておらず、2019年も同様の日程が見込まれます。

□これは、数千万台規模で製造するiPhoneの製造スケジュールを固定した方が、世界中からの部品調達や生産管理の面で有利だからと考えられます。

出典:「iPhone11」は9月10日発表、9月20日発売か、過去のパターンから予測

ここまで過去7年間のとおり、ティム・クックCEOの確実なサプライチェーンマネージメントで予約日も発売日も予測が可能になってきている。また、Appleユーザーも、この次期の新製品の発表を待ってから買い換えなどを想定するようになった。しかし、すでに中国製のAndroidスマートフォンが実装している機能を、Appleがより洗練した形で搭載するという『モデルチェンジ』の手法は、過去のGMが自動車業界でおこなってきたとおりのことだ。毎年、カラーリングを変え、デザインを変えて、買い替え時期をユーザーに促した。もちろん、中古市場があるので常に最新型に乗り換えるということも可能となった。Apple製品も同様で、中古市場においても、買取り価格も高いので、昨年モデルも高値で売買されている。昨年の型落ち製品を『フリマ』アプリで販売し、買い換えるという手法もありなのだ。

■新製品だけでなく、最新OSのリリースにも期待!

新製品を購入予定でなくても、6月のWWDCで発表された最新OSがリリースされるのもこの時期だ。現在予定されているOSだけでもこれだけある。

『iOS13』、『iPadOS』、『macOS Catalina』、『watchOS 6』、『tvOS 13』。

そう、今回の発表会は、新たなOSで変わる世界観が体験できるのである。筆者としては、『iPadOS』のデビューが一番気になっている。

https://www.apple.com/jp/ipados/ipados-preview/

これは、iPadのイノベーションとして、よりMacBookに近くなってくることを予感させてきた。もちろん、『macOS Catalina』でiPadアプリが動作するとPCとタブレットがシームレスになる世界観をMicrosoftとは違った形で提供することだろう。

https://www.apple.com/jp/macos/catalina-preview/

■『Apple Card』と 『Apple TV+』のサービスとしてのサブスクリプション

従来の新製品発表だけでなく、今年は、米国で『Apple Card』がリリースされ、『Apple TV+』もリリースされる。『Apple Card』は日本は対象国ではないが、スマートフォンとむすびついたフィンテックで米国での新たな消費スタイルに影響を与えているので、何らかの形で日本の展開を想定しておきたい。『Apple TV+』もディズニーの『Disney+』の参入で『NETFLIX』一強にどう対応するのかも注目だ。

ハードウェアのメーカーとしてのAppleは盤石なポジションを持っているが、いざサブスクリプションとなると、SpotifyやNETFLIXなどのAppleからみれば新興企業に遅れを取っている。

また、Appleがプラットフォーマーとして場所を提供するだけでなく、自らがプレイヤーとしても参戦することによってのアドバンテージもあれば、ディスアドバンテージも多い。

AppleはPC時代にデバイスを作り、OSを作り、アプリも作ってきた。『クラリス』という子会社を経由してアプリケーションに参入し、そのうちAppleが自らアプリケーションを作り、サードパーティーのビジネスを潰してきた歴史を持っている。すでにプラットフォーマーもサブスクリプションサービスは、Apple税を逃れるために独自サイトで契約する形態を取り出し、Appleで契約すると高値になるという、『一物二価』の現象が生まれている。『Apple Card』ではApple製品は3%還元という新たな取組を含めても、メーカービジネスではない、プラットフォーマービジネスとして、どのように展開していくのかも気になるところだ。

筆者は、現在、愛用中のiPhone7から、買い替え用の昨年モデルの iPhoneXRを、フリマアプリで探すことにする。最新版でなくても十二分に使えるのがApple製品の魅力だからだ。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20190604-00128758/

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https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20190322-00118838/

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ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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