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フェイスブック極悪アプリ広告の定期購読解約方法

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
キャンセルするまで自動的に更新される極悪アプリ 出典:facebook

KNNポール神田です。

無料SNSのFacebookが無料で提供される理由は、広告料金があるからだ。しかし、その広告がひどく悪意に満ちたアプリの広告だったとしたら…。つい最近、広告に表示されるアプリが気になり、ダウンロードしてみたらとんでもない極悪なアプリ内課金のアプリだった…。

facebookの『メッセンジャー内広告』

fecebookの投稿記事の中に広告が存在するのは、無料である以上、ある意味仕方がないといえる…。しかしだ、それがメッセンジャーアプリという極めてパーソナルなメッセージングアプリの中にまで広告が進出しはじめた。それでなくとも、スマートフォンの狭い中画面の中での広告は迷惑でしかない。さらにその広告を思わず、間違えて『タッチ』してしまいインストールしてしまうという体験をしてしまった。

そう、メッセンジャーのページを引き上げるときに画面を引き上げるときの誤動作だった。

キャンセルしないと毎週2900円課金され続けるアプリ

毎週2900円も請求されるアプリ 出典:facebook
毎週2900円も請求されるアプリ 出典:facebook

アプリ名はあえて記載しないが、画像で類推していただければよいと思う。

アプリの中で課金するという仕組みは、AppleにとってもGoogleにとってもプラットフォームビジネスとして秀逸なビジネスモデルだ。

しかし、毎週課金できてしまうのはどうだろうか? 4週間でなんと1万11600円!もする。

AdobeやMicrosoftでさえも、個人サブスクリプションでそんな高価なアプリは提供していない。

しかも、iPhoneだと、ホームボタンに指をおいているだけで『Touch IDで承認』してしまうこととなる。すると、指が勝手にアプリの定款に承認してしまい、クレジットカードから金額が毎週引き落とされることとなる。しかも3日間以内に解約しなければならない。

3日間トライアルは24時間以内にキャンセルしないといけない 出典:facebook
3日間トライアルは24時間以内にキャンセルしないといけない 出典:facebook

アプリによっては3日間無料だが、24時間以内にキャンセルしなければ有料購読になるという悪意にみちたアプリもたくさん存在する。

しかも読めないような小さな文字のアプリもたくさんだ。スマートフォンでこのサイズのフォントで、『3日間の無料トライアル、以降900円/週』。しかも『サブスクリプションは24時間前に自動更新をオフにしないと自動的に更新されます』と明記されている。

『今すぐスタート』の文字との大きさに悪意を感じる。

iOSのアプリの『定期購読解除』の方法

Appleのサポートページ 出典:Apple
Appleのサポートページ 出典:Apple

おそらく、この記事を検索で見つける人もおられると思うので、iOSの場合の手順を簡潔に紹介したい。

【1】アップルのサポートページの『定期購読内容を表示・変更・解約する』を表示する↓

https://support.apple.com/ja-jp/HT202039

【2】『定期購読内容を管理する』をクリックする。

【3】『iTunes』が起動する

【4】『ご利用中の登録を管理』からアプリを特定し、『キャンセルの確認』をする。

3日後には自動更新されるように購読したことになっている 出典:Apple
3日後には自動更新されるように購読したことになっている 出典:Apple
『定期購読』キャンセルの確認 出典:Apple
『定期購読』キャンセルの確認 出典:Apple

【5】『登録』画面で『有効』と『有効期間終了』でキャンセルの実行を確認する。

facebookやAppleたちへのGAFA警告!

気になって、facebook広告のアプリをダウンロードしてみているが、このタイプのアプリ課金のスタイルが非常に横行しているのに驚いた。単機能のアプリで、この高価格も問題だが、3日間のトライアルと謳いながらも、24時間以内に解約しなければ課金が始まると極小のポイントで表記しているのは詐欺行為に近い。それを広告料金を取り掲載しているfacebookもプラットフォーマーとしての連帯責任があるだろう。

また、指紋認証で本人が意図していなくても、サブスクリプション購読の契約ができてしまうのも考えものだ。契約には2回以上の指紋認証が必要などの、消費者保護の無駄な法律が必要となってしまう。ここは業界団体側のルールで広告を規制してほしい。

Appleに関しては、『設定』メニューから、サブスクリプション購読の解約への簡単なナビゲーションが絶対に必要だ。『iTunes』を起動したり、『Apple ID』の画面からたどらないとこのページにたどりつけない。

筆者もいまだに『サブスクリプション購読の解約』検索してから、このページからサブスクリプション契約を確認している。

アップルのサポートページの『定期購読内容を表示・変更・解約する』を表示する↓

https://support.apple.com/ja-jp/HT202039

GAFA企業群が、世界最高の時価総額ランキングに名前を連ねるが、こんな単純な詐欺まがいの極悪『広告』を排除できないなんて、自らのブランドを傷つけるようなものである。プラットフォーマーとしての矜持をみせてもらいたいものである。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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