人類、月面着陸から45年目「ライト兄弟とアポロの法則」
KNNポール神田です。
人類が月に到達してから、本日2014/07/21(米国日時2014/07/20)で45年が経過した。
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ライト兄弟からアポロ月面着陸まで66年。146万倍。平均年間2万倍の飛距離
人類が最初に空を飛んだライト兄弟の1903年から、1969年のアポロ11号までたったの66年。ライト兄弟の259メートルと59秒の飛行距離と時間は、月までの38万キロと5日間に及んだ。なんと66年間で146万倍の飛行距離に達した。1年あたりでは、平均2万2,121倍も飛距離は伸びている。この飛距離の伸び率を「ライト兄弟からアポロの法則」としてみる。
人類が月に到達した本日、そして45年経過したこの日、NASAは新たな試みを明らかにした。
火星は決して、「次の大きな飛躍」とは言えないだろう。なぜならば、2014年の現在、アポロから45年経過している事を考えると、月面までの38万キロ×2万2,121倍(年間)×45年で考えることも可能だからだ。これで計算すると、現在では、3,782億キロの飛距離がでていてもおかしくはないのだ。太陽までの距離は、たったの1億4960万kmだ。「ライト兄弟からアポロの法則」で考えると、我々はもう、太陽と地球を2528回、1,264往復できていてもおかしくない飛距離なのだ。
これでは、まるで、500年前のレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の描いたヘリコプターへの夢の世界から計算したほうがいいくらい退化している科学の比喩といえよう(笑)。
月までの38万キロを500年かけると、1年あたり760キロメートルの飛距離でしかない。そして、45年分×760キロでは、3万4200キロしか増えない。これではユーラシア大陸(1万5,000キロ)往復しかできない飛距離である。
時として、科学には爆発的な増幅を見せると時期と減衰していく時期というものがある。ライト兄弟の人類最初のフライトは、36.5メートル、12秒であった。その日のうちに4度目の記録は、59秒259メートルへと達した。そして66年後には月に降り立っているのだ。そして、あれから45年。今だに飛行機は地球の中だけを飛び回り、ウクライナでも爆破されてたくさんの死者を出し、航路を変更して飛んでいるという。科学はもっと、経済も世界をも牽引するためにあるのかもしれない。
イーロン・マスクが火星に人類の移住計画を考えている。火星までの最短距離で6,000キロメートル。イーロンはNASAの費用の0.7%のコストで宇宙にチャレンジしている。NASAが早いのか、イーロン・マスクが早いのか?宇宙に莫大な利権がからむと、一瞬に加速するのが経済だ。そして経済は予算というカタチで科学も進化させることができる。
1961年、ケネディ大統領は、「今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国民が取り組むべきと確信しています。我々が10年以内に月に行こうなどと決めたのは、それが容易だからではありません。むしろ困難だからです」と述べた。
インターネットが登場し、商業化されて早や20年目。日々進化しているようにも見えるが、今だに音声認識も中途半端で人口知能もヴァーチャル・リアリティも発展途上だ。現在のIT業界も宇宙業界と同様に、実は、減衰し退化しているのではないだろうか?iPhone6が7となり8となり…10になっても「もしもし…」とグラハム・ベル(1847-1922)の頃と同じ使い方をされていては、それは確実に退化といえよう。