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【NHL】スタンレーカップ・ファイナル第2戦もベガスが圧勝!試合後に選手が手にしていたものは???

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
ベガス・ゴールデンナイツの選手が抱えていたものは??(写真:ktnv.com)

スタンレーカップ・ファイナルの第2戦が、ベガス・ゴールデンナイツのホームアリーナであるT-モバイル・アリーナで行われ、ホームチームのベガスがフロリダ・パンサーズを7‐2の大差で下し、対戦成績を2勝0敗とし、スタンレーカップ獲得まであと2勝としました。

ベガスは、第1ピリオドにジョナサン・マッシーソーとアレック・マルティネツがゴールを決め、さらに、第2ピリオドにも2点を追加し、これまで好セーブを続けてきたフロリダのゴーリー、セルゲイ・ボブロフスキーをノックアウト。さらにベガスは攻撃の手を緩めず、代わってゴールを守ったアレックス・リオンからも3点を追加し、7-2という大差で勝利を収めました。

ボブロフスキーは、ファイナルまでの数字を見ると、12試合で11勝、シュート465本中438本をブロック、GAA(平均失点)1.95、セーブ率94.2%という成績で、チームをファイナルへけん引する活躍を見せてきましたが、この試合では、シュート数13本で4失点と、チームを勝利に導くことができませんでした。

ところで、そんなベガスのホームアリーナでは、こんなシーンが見られます!

「フロリダが勝利すると氷上にネズミが投げ込まれる」と、先日の筆者の記事で紹介しましたが、ベガスのホームアリーナで投げ込まれるものは、「フラミンゴ」!!

(参考記事)

【NHL】氷上が帽子ではなくネズミでいっぱい!その理由は???

このフラミンゴの伝統は、ベガスのNHL加盟初年度である2018年から続いています。

それは、ベガスがカルガリー・フレームス相手に連敗していた時のこと。

「今日こそは連敗を止めてほしい」との思いで、ファンがプラスティック製のフラミンゴを持参。ベガスが先制点を挙げた時、氷上に投げ入れたとか。

その試合を機に、ベガスは、マーク=アンドレ・フルーリーの完封や、ウィリアム・カールソンのハットトリックなどで、チームは快進撃。加盟初年度でスタンレーカップ・ファイナル進出を成し遂げたのです。

なぜ「フラミンゴ」なのでしょうか???

投げ入れたファンによると、「ラスベガスには、フラミンゴ ラスベガス ホテル & カジノやフラミンゴ・ロードがあるし、何よりも明るい色だし、投げやすいからね。」

王者を決めるスタンレーカップ・ファイナルの歴史を紐解くと、第1戦・第2戦をホームで戦い、連勝スタートを切ったチームは、これまで、延べ41チーム。そのうちスタンレーカップを獲得したチームは、なんと、38チーム!!93%の高確率でスタンレーカップを獲得しています!!

第3戦は、2日空けた6月8日(現地時間)、戦いの場をフロリダに移して行われます。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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