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【NHL】ドラフト1位の明暗 18歳の平昌五輪代表が間もなくデビュー!日系人のヤマモトは来季以降に…

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
カイラー・ヤマモト(Courtesy : @EricJFriesen)

 今月20日に配信した記事で紹介したとおり、NHLのレギュラーシーズンが終盤を迎えるこの時期は、大学や北米以外の国でプレーしていた選手が、新たにNHLのチームと契約を結ぶニュースが伝わってきます。

▼必見!フィンランドからやってくる18歳

 その中で見逃せないのが、この選手。

 エリ・トルバネン(ヨケリト ヘルシンキ FW・18歳) です。

エリ・トルバネン(Courtesy:@jokerithc)
エリ・トルバネン(Courtesy:@jokerithc)

 フィンランドのジュニア代表や、アメリカのジュニアリーグで腕を磨き、祖国のフィンランドからKHLに唯一参戦しているヨケリト ヘルシンキと、昨夏にプロ契約。

 18歳でKHLの開幕戦に出場すると、いきなり3ゴールの大暴れ。

 創設10季目を迎えたKHLの歴史の中で、「史上最年少(18歳123日)でハットトリック達成」というセンセーショナルなデビューを飾ったのを皮切りに、その後も、、、

 ★ ティーンエイジャー(20歳の誕生日を迎える前)の最多ポイント記録(36ポイント)

 ★ 月間最優秀ルーキー2回受賞&週間最優秀ルーキー6回受賞

 ★ オールスターゲームに出場

といった活躍を披露。

 さらに平昌(ピョンチャン)オリンピックでも、金メダルを手にしたOARニキタ・グゼフ(スカ サンクトペテルブルグ FW・25歳)に次ぐ、2位タイのポイント(5試合出場:9ポイント)をマークするなどして、その名を知らしめました。

▼フィンランドからナッシュビルへ

 今季の活躍に先駆けて、トルバネンは昨季のNHLドラフトで、ナッシュビル プレデターズから1巡目(全体30位)指名を受けました。

 所属チームとの契約が今季終了まで残っていたため、KHLでプレーを続けましたが、プレーオフのカンファレンス セミファイナル(=2ndラウンド)で敗れ、今季の全日程が終了したことから、来季の開幕を待たずにナッシュビルと契約。

 早ければ4月7日(現地時間)まで続くレギュラーシーズンのうちに、NHLデビューを飾る見込みです。

 フィンランドからナッシュビルへ活躍の場を移してプレーをするトルバネンは、昨季のプレーオフで、あと一歩及ばずスタンレーカップを手にできなかったチームに加わって、どんな働きを見せるでしょうか。

▼日系人ヤマモトはNHL再昇格ならず

 一方、トルバネンと同じく昨季のドラフトで、エドモントン オイラーズから1巡目(全体22位)指名をされ、大いに注目された日系人選手と言えば、カイラー・ヤマモト(FW・19歳=タイトル写真)!

 開幕ロースター入りを果たしたものの、チームが波に乗れなかったこともあり、ヤマモトは9試合に出場してアシスト3。滞氷時の得失点差マイナス2。1試合(=60分間)の平均滞氷時間18分44秒という成績で、11月6日にジュニアリーグ(WHL)のスポケーン チーフスへ降格。

 幸か不幸か、今季のエドモントンは成績が振るわず、ヤマモトが昇格するチャンスもありました。

 しかし肝心のヤマモトが、ジュニアリーグ降格後に目立った活躍を見せられず、「エドモントンへ再昇格」の吉報は届かずじまい・・・。

 レギュラーシーズン終盤になって、ようやく得点に貢献するシーンが増え、上り調子になってきましたが、今季のエドモントンは既にプレーオフ進出の可能性がなくなってしまったため、ヤマモトがNHLで活躍する姿を見られるのは、来季以降に持ち越しとなりました。

▼ベガスに指名されたスズキはゴールを量産

 ヤマモトと同じく昨季のドラフトで、ベガス ゴールデンナイツから1巡目(全体13位)指名され、今季はジュニアリーグ(OHL)でプレーを続けている 日系人FWの ニック・スズキは、ゴールを量産して得点ランキングで3位に入る好成績!

ニック・スズキ(Courtesy:@OrrHockeyGroup)
ニック・スズキ(Courtesy:@OrrHockeyGroup)

 スズキのさらなる活躍とともに、同じ日系人FWとして、来季のヤマモトの奮起が期待されます。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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