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【NHL】ドラフト1位指名の日系人ヤマモトがプロになって初めての試合に出場!課題はデブになること!?

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
カイラー・ヤマモト(Courtesy : @EdmontonOilers)

 プレシーズンゲームが1週間後(現地時間)から始まるのに先立って、NHLの各チームは、ルーキーをはじめとする若手選手のキャンプを行っています。

 「ルーキーキャンプ」(チームによって名称は異なります)には、ドラフト指名されたばかりの選手に限らず、既に指名を受けていたり、FA契約を結んだルーキー資格を有する若手たちが参加。

 練習や試合を行って評価を得た選手は、今月中旬から始まる「トレーニングキャンプ」に合流。今度は実績のある選手たちとともに、開幕ロースターを争います。

▼ドラフト1位の日系人ヤマモトも参加

 昨季は11季ぶりにプレーオフ進出を果たした エドモントン オイラーズ のルーキーキャンプには、28選手が顔を揃えましたが、そのうち最も注目を集めたのが、カイラー・ヤマモト(FW・18歳/タイトル写真)。

 6月の「NHLドラフト」で1巡目(全体22位)指名を受けた日系人選手として、当サイトでも紹介してきましたが、「日系人」という話題性だけでなく、ヤマモトは7月の「デベロップメント キャンプ」や、ジュニアの国際大会での活躍が評価され、ルーキーキャンプのメンバーに名を連ねました。

▼キャンプではなくオーディション

 今月7日から始まったルーキーキャンプは、「キャンプ」というよりも、「オーディション」と呼んだ方がふさわしいもの。

 というのは、即戦力になれるか否かを見定めるのが、最大のテーマだけに、他のチームのルーキーキャンプに参加しているメンバーと試合を行い、実戦でのプレーを評価されるのです。

 そのため、ルーキーキャンプのスケジュールには多くの試合が組まれています。

 ヤマモトがいるエドモントンも、同じカナダをフランチャイズとする ウィニペグ ジェッツ、カルガリー フレイムス、バンクーバー カナックスと「ヤングスタークラシック」と名付けた大会を開催。

▼ハリケーン「イルマ」のせいで・・・

 余談になりますが、エドモントンに限らず他のチームも同様に、数チームが集まって大会を開催しますが、フロリダ パンサーズ、タンパベイ ライトニング、ワシントン キャピタルズ、ナッシュビル プレデターズが、フロリダ州のエステロで開催する予定だったルーキーの大会は、カテゴリー5の巨大ハリケーン・イルマの接近により中止に。

 アピールの場を失ってしまった若手選手たちは、きっと残念がっているでしょう。

▼プロになって初めての試合に出場!

 対して、アメリカとの国境に近いペンティクトン(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)でのヤングスタークラシックは、天候に左右されることもなく、予定どおりに昨日からスタート。

 エドモントンはカルガリーとの試合に臨みましたが、ヤマモトは主力選手が揃うトップライン(=FWは3人1組のラインを4つ構成して戦う)に起用され、チームの期待の大きさがうかがえました。

 しかし、ゴールやアシストを記録できず、ポイント(=ゴールとアシストの合計)ゼロに終わり、プロになって初めての試合で、華々しいデビューを飾ることはできませんでした・・・。

▼ヤマモトの目標は「デブになること」!?

 ところが試合後のヤマモトは、全く悲観することなく、このように話していました。

 「ルーキーキャンプの初日にあった体重測定で153ポンド(およそ69キロ)になっていたんだ。

 (6月の)ドラフト前の測定では、146ポンド(66キロ)だったから、オフに課していた体重を増やすというテーマは達成できたけれど、もう少し増やして155ポンド(70キロ)くらいを今は目標にしている。

 この体重になれば強さも増して、ボクのプレーを支えてくれるだろう。

 ボクにとって、この目標は簡単なことではないけれど、少しずつ、そして確実に(155ポンドへ)近づいているよ」

 2000年代半ば頃までの「パワフルプレーヤー全盛」だった時代から一転して、近年のNHLはスピードを武器にする選手たちが、チームの柱になっています。

 しかしながらヤマモトは、長所の一つであるプレースピードを活かすためにも、サイズアップが必要不可欠であると決意。

 「(適度な)デブになること」を目標に掲げて、NHLデビューの日を目指します。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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