1984年、東京都生まれ。2006年に立命館大学法学部を卒業し、同年に毎日新聞社に入社。岡山支局、大阪社会部。デジタル報道センターを経て、2016年1月にBuzzFeed Japanに移籍。2018年4月に独立し、フリーランスの記者、ノンフィクションライターとして活躍している。2011年3月11日からの歴史を生きる「個人」を記した著書『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)を出版する。デビュー作でありながら読売新聞「2017年の3冊」に選出されるなど各メディアで高い評価を得る。
記事一覧
- ウクライナ侵攻、本当の始まりはどこか?スロバキアの写真家からの問いかけ
ロシアによるウクライナ侵攻の背景を記録したスロバキアの写真家がいる。彼はドキュメンタリー作品に何を記録したのか?
- 「ウクライナに千羽鶴」 が照らし出す無駄な善意の問題点 必要な支援とは何か?
ウクライナだけでなく、過去の大災害でも千羽鶴問題は繰り返されてきた。問題の背景にあるのは無駄な「善意」が検証されてこなかったことだ。善意を効果的な支援につなげるために何が必要なのか。具体的に考える。
- 東京パラリンピックのレガシーはどこへ? ”多様性”の現在地
あの熱気はどこへ? 東京パラリンピックで障害を持った表現者たちの見せるパフォーマンスに注目が集まった。しかし、その後も活躍の場があるとは言い難い。表現場を作ってきたパイオニアが今、考えていることとは?
- 【パラ閉幕】「今、芸能界は変わらなくていいんですか?」 東ちづるが投げかけること
東京パラリンピック開会式は障害の有無に関係なく、多彩なアーティストが集う一大祭典となった。あの式典をみて彼らを「もっと見たい」と思った人は少なくないはずだ。もし、芸能界が変わればーー。
- 科学者バッシングで失う「国益」 在中国科学者と検証、読売報道のどこがおかしいのか?
読売新聞が問題視し続けた中国の科学技術政策「千人計画」。果たして、現実を直視した報道だったのか。報道で損なわれたのか。今や、アメリカと並ぶ科学大国に成長した中国の大学に職を得た日本人科学者と検証した。
- 陰謀論に弱すぎるネトウヨ・右派論壇の末路
ネットを中心とした右派論壇の一部は、アメリカ大統領選不正選挙論を支持した陰謀論系一派「Qアノン」のごとく、トランプ氏の主張を支持した。結果、内部分裂した彼らは今後、どうなるのか。
- 関東大震災と朝鮮人虐殺「なかった」ことにしたい集会、誰が参加するのか?
新興右派団体「そよ風」ーー主催した集会の参加者発言が都によってヘイトスピーチに認定された。彼らは今年も集会を実行した。どのような人々が参加し、支持しているのか。そして最新の研究は何を明らかにしたのか?
- コロナ禍に響く荒木飛呂彦さんの言葉、「真実に向かおうとする意思」
漫画家の荒木飛呂彦さんが還暦を迎えた。2度の単独インタビューで教わった、時代を超えて響く言葉とは?
- 【新型コロナと経済】公衆衛生の教え、2つのリスクの折り合いはどこか?
新型コロナウイルスと経済の折り合いを議論しなければならない時期にさしかかっている。景況の悪化が死に直撃する層は確実に存在する。
- 「新型コロナ」で大打撃の経済 テレビ批判に熱心な安倍政権に景気浮上は望めるか?
新型コロナウイルスは科学だけの問題ではない。「経済」に波及する問題である。契約期間が打ち切りされたフリーランス、契約が滞る業界を含む、実経済にすでに影響が出ている。安倍政権は「経済優先」ではない。
- 【新型コロナ】なぜ「正しい知識」伝授だけでデマは防げないのか?
人はなぜ間違った情報、デマ、陰謀論に振り回されてしまうのか。アメリカの科学メディアは多くの特集を組んできた。彼らの蓄積は、新型コロナウイルスを巡る情報に日々直面している、今の日本にこそ必要なものだ。
- 槇原敬之さんの曲に「罪」はあるのか? 過剰反応とバッシングがダメな理由
歌手の槇原敬之容疑者が覚醒剤を所持していたなどとして警視庁に逮捕された事件で、槙原さんの楽曲使用を控える動きがマスメディア上で広がっている。こうした動きは適切と言えるのか?
- 「支援は爆弾ではできない。パンと水の問題だ」中村哲さんが語っていたこと
アフガニスタン支援に尽力した医師の中村晢さんは生前「支援とは爆弾でできるものではない。パンと水の問題だ」と語っていた。武器を持たない人道支援を体現した中村さんは「代表的日本人」という言葉がふさわしい。
- 沢尻エリカさん逮捕と「陰謀論」 何が問題なのか?科学の知見が警鐘を鳴らす理由
陰謀論は社会問題への関心を低下させるーー。沢尻エリカ容疑者の逮捕を巡り、陰謀論がネット上に溢れている。確かな証拠がない陰謀論の問題はどこにあるのか。最新の科学研究が警鐘をならす理由とは。
- 「またか」と思っても… 田代まさしさんをバッシングしてはいけない理由
田代まさし容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、宮城県警に逮捕された。薬物依存症の治療現場では「ペットボトルの水を見ただけで思い出す」と話す患者がいる。今、必要なのは現場の現実を伝えることだ。
- 「映える」ポピュリスト、異例づくしの表紙から浮かび上がる山本太郎の本質
ファッション誌「GQ」とジャーナリズム系週刊誌「ニューズウィーク日本版」というジャンルの異なる2つの雑誌が、れいわ新選組の山本太郎を表紙に特集を組んだ。表紙はポピュリストの本質を映し出す。
- 【ラグビーW杯】ジャージに注目 スコットランドと長崎、タータンチェックがつなぐ縁
ラグビーワールドカップの会場で目立つキルト姿ーー。ジャージに注目するとスコットランドのジャージに使用されているタータンと長崎、オールブラックスと「黒の衝撃」の意外な関係が見えてくる。
- 「児童養護施設の現実を知って」 20歳のトモヤの思いが社会を突き動かした
母親から虐待を受けて、児童養護施設で育った青年を主人公にしたドキュメンタリー映画。彼は自ら撮影に応じ、クラウドファウンディングで資金調達を呼びかけた。目標金額を達成のポイントはどこにあったのか?
- 山本太郎、れいわ…左派ポピュリズムの衝撃とどう向き合うか?
7月21日の参院選は日本でも、欧州で吹き荒れるポピュリズムの風が吹くという結果になった。山本太郎、「れいわ新選組」である。ポイントは彼らの主張は欧米の左派ポピュリズムそのものということだ。
- 【京アニ放火事件】歴史に残る大量殺人事件 専門家が語る「特殊性」と着目ポイント
「京都アニメーション」放火事件は、死者が33人に達する大惨事になった。一度の33人が死亡するのは、日本の殺人事件では極めて特異なケースだ。今後、どこに着目すべきか。専門家が語る。
- 毎日新聞「リストラ」報道から考える、新聞記者の未来像
「ダイヤモンド」編集部が7月2日に報じた(オンライン版)毎日新聞の早期退職者募集報道が波紋を広げている。報道から、新聞記者の未来を考える。
- モンパチの名曲から見える沖縄のリアル、37歳映画プロデューサーの挑戦
沖縄を巡る問題は語りにくい。基地問題も賛成か反対かで熱い議論が交わされ、知るためのハードルは高い。そんな分断を突破する映画「小さな恋のうた」が公開された。キーパーソンは沖縄で生まれ育った37歳だ。
- 付属池田小事件の教訓を込めた教材、キーワードは「周囲への信頼」
付属池田小が、あの事件の教訓を踏まえて製作した安全学習の教材がある。そこに込められた思いとは何か?川崎の悲惨な事件を機に、取材経験をもとにあらためて考えてみたい。
- 改元で注目 京都に残る「鬼の子孫」八瀬童子の現在
八瀬童子。比叡山延暦寺の麓に位置する京都・八瀬地区に住む人々のことだ。彼らは天皇家と特別なつながりを持った人々だ。民俗学者の柳田國男は「鬼の子孫」という伝説をその論考で紹介している。八瀬地区を歩いた。
- 産経「ソースはアンサイクロペディア」で炎上、寄稿者が語った引用の理由
産経新聞社が発行する右派系オピニオン誌「正論」で、ウィキペディアのパロディ「アンサイクロペディア」が引用元として掲載され、ネット上で炎上している。なぜ引用したのか。寄稿した評論家が理由を明かした。