日本では未報道! 米下院UFO公聴会詳報・前編「フットボール場規模の赤く四角い物体が飛来」との証言も
米下院で、26日、UFOに関する公聴会が開かれた。
この公聴会は全米が注目、ネットではこの公聴会をどうやったら見ることができるかについても紹介されていた。それもそうだろう、参加した議員たちも言及していたが、多くの人々がUFOの存在については子供の頃から関心を持ってきたし、目撃情報が多々あるにもかかわらず、その存在についてはミステリーのままだからである。米政府はUFO情報を隠蔽していると訴える声も昔からあがっていた。
国民的にUFO熱が高い米国だけに、下院で行われた証人を招いてのUFO公聴会は、まさに歴史的出来事だったのである。公聴会は2時間以上に及んだ。
証人として公聴会に現れたのは、元米海軍パイロットのライアン・グレーブス氏、元米空軍情報将校のデビッド・グルーシュ氏、元米海軍司令官のデビット・フレーバー氏の3名。
公聴会では、3人は真実を述べると宣誓した後、UAPをめぐる自身の体験談を約5分ずつ語り、議員たちからの質問に答えた。ちなみに、UAPはUFOを含む「未確認異常現象(Unidentified Anomalous Phenomena)」の略称のことである。
スティグマから95%がUFOを未報告
米海軍の元F18戦闘機パイロットのライアン・グレーブス氏は「私は、UAPと遭遇した30人以上のパイロットや退役軍人らの懸念を訴えるためにここにいる。UAPは空域にいるが、ほとんど報告されていない。目撃は珍しいことではなく、定期的に起きている。旅客機のパイロットもUAPを目撃している」と前置きした後、自らのUAP体験を以下のように述べた。
「2014年、ヴァージニア・ビーチの米軍基地に駐留していたが、レーダーシステムがアップグレードされた直後から未知の物体を検知するようになった。ある朝、訓練を行っていた時、ビーチから10マイル(約16キロメートル)のところで、2機のF18戦闘機の間にUAPが割り込んできた。そのUAPは直径5〜15フィート(約150〜460センチメートル)の透明な球体で、球体の中にはダークグレーかブラックの立方体が入っており、戦闘機から50フィート(約15メートル)以内のところまで近づいてきた。その後、UAPとの遭遇は頻繁に起きるようになった。クルーは飛行前に行うブリーフィングで、UAPのリスクを話し合うようになった」
グレーブス氏によると、旅客機のパイロットも、UAPは彼らの飛行高度である4万フィート(約12キロメートル)より上空を飛んでおり、説明のつかない動きをしていたと報告しているという。また、目撃は繰り返し報告されており、最近では、ハワイの北や大西洋の北で多数目撃されているそうだ。
グレーブス氏はまた、UAPに対するスティグマ(偏見)がある状況について懸念を示した。パイロットたちはUAPを目撃しても、仕事に影響が出ることを恐れて沈黙しており、5%のパイロットしか目撃について報告していないというのだ。
同氏は「このトピックには懐疑論があると思うが、私が目撃したセンサーやビデオを見たら、国内的な見方が変わるだろう。スティグマを横に追いやり、国家安全保障や安全の問題に対処するよう呼び掛けたい。アメリカの人々は上空で何が起きているか知る権利がある」と訴えた。
質疑応答の中で、グレーブス氏は「なぜ、目撃したものが航空機ではないとわかったのか?」との質問に対し「物体はハリケーンのカテゴリー4クラスの強風の中でも完全に静止していた。同じ物体はその後、マッハ1.1、1.2の音速に加速した」と回答した。
フットボール場規模の赤い物体も飛来
さらに、グレーブス氏は、議員から、2003年にカリフォルニア州サンタバーバラにあるヴァンデンバーグ空軍基地(現・ヴァンデンバーグ宇宙軍基地)で起きた出来事についても問われ、こう説明している。
「2003年に、基地の打ち上げ施設の近くで、ボーイング社の請負業者のグループが活動していたが、彼らは海から基地に向かって近づいてくる非常に大きな100ヤード(約92メートル )四辺の赤いスクエアのオブジェクトを目撃した。それは低い高度で、打ち上げ施設の上空に浮いていた。このオブジェクトは、45秒ほどそこに留まると、山の向こうに飛び去って行った。このオブジェクトは朝8時45分に目撃されたが、翌日の日没後にも同じような目撃事件が起きた。また、基地ではアグレッシブな動きをするオブジェクトが目撃されたという報告もあった。オブジェクトが非常に速いスピードで警備員に近づき、飛び去って行ったというのだ。このオブジェクトはフットボール場の大きさだったと推定されている。私個人はそんなに大きな物体は見たことがない」
もっとも、グレーブス氏自身はこの物体を目撃しておらず、フットボール場規模の赤く四角い物体の目撃情報は、同氏が設立したASA(Americans for Safe Aerospace)に接触してきた目撃者の1人から提供されたものだという。また、この目撃者はこの出来事について記録した警察の事件履歴書や記録も保持しているという。
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