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2023年紅白歌合戦 旧ジャニーズグループの代わりに出てくる歌手は誰なのか

堀井憲一郎コラムニスト
(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

紅白歌合戦の出演者は44組

2023年紅白歌合戦の正式な出演者は44組である。

最初に発表されたのが44組であった。

1人の歌手も多いんだけど、どうやら紅白出場者は「組」と呼ぶらしい。

この44組以外にもいろんなゲストがやってきて、特別企画として、ディズニーの歌や、古い歌謡曲を歌ってくれるようである。

今年の紅白のテーマは「ボーダレス」

ゲストの歌は「合戦」にはカウントされないようだ。

審査員もそれを入れずに、しっかり審査しないといけない。

審査対象は紅組22組、白組22組になる。

さてどっちが勝つのだろう。

でも、今年のテーマはボーダレスだそうだから、どっちが勝つとか予想してはいけないのかもしれない。

むずかしいことになってきました。

2022年の紅白に出場していたジャニーズ6組

そしてボーダレス紅白、2023年の合戦の特徴は、ジャニーズだった人たちが出ない、というところにある。

2022年の紅白歌合戦で出演していたジャニーズの歌手グループは6組だった。

当然すべて白組である。

以下のグループだった(出演順/カッコ内は出場回数)

SixTONES(3)

なにわ男子(初)

Snow Man(2)

King&Prince(5)

関ジャニ∞(11)

Kinki Kids(2)

KinKi Kids(キンキキッズ)は去年が2度目だったのかと、その経歴のわりには出場回数が少なかったことにあらためて気づく。

前半3組と後半3組の登場時間

6組も出ていると、出る順番がばらされている。つまり離れた時間帯に出る。

SixTONESが出てきたのは全体で1番目で、白組としても1番、開始1分40秒後、つまり19時21分、始まってすぐに歌い出した。ほぼ前座に近い。

そしてなにわ男子は全体5番(白組3番)で19時36分に登場。

Snow Manは真ん中よりも少し手前の全体19番目(白組10番)、20時29分だった。

King&Princeは少し奥まった全体で35番(白組15番)だったから22時ちかくの21時57分に登場。

関ジャニ∞はさらに深い時刻で22時36分。全体43番(白組19番)。

KinKi Kidsはこの年の目玉歌手のひとつだったということだろう、特別企画をのぞいて白組の歌手として見ると、彼らのあとは福山雅治を残すのみであった。全体47番(白組21番)。年も押し詰まった22時59分に歌い出していた。

SixTONESのポジションにはJO1

今年はその位置で誰が歌うのか。

ちょっと比較してみる。

白組の何番目かということで、2022年のジャニーズ出順で、誰が出るのかを並べてみる。

SixTONESのポジションは白組トップだから「JO1」になる。

なにわ男子の出順は白組3番だったので、2023年だと「Stray Kids」になる。

なるほど。そういうことになるのか。「JO1」は日本人歌手グループだけれど、韓国のオーディション番組発祥のグループ、「Stray Kids」は韓国の8人組グループだ。

MAN WITH A MISSION x miletが出てくる

Snow Manは白組10組目だったので、2023年はそこは「MAN WITH A MISSION x milet」となっている。

つまり「MAN WITH A MISSION」と「milet」が一緒に出るということなんだろうけれど、これ、知らない人が文字だけ見ていたらまったく意味がわからないとおもわれる。しかたない。

「MAN WITH A MISSION」は日本人のグループのはずだが、見た目は狼の人たちだ。

Kinki Kidsのところは藤井フミヤ

後半は以下のメンバーになる。

白組15番King&Princeのところに出てくるのは、Official髭男dism。

白組19番の関ジャニ∞のところはエレファントカシマシ。

白組20番のKinki Kidsのところは藤井フミヤである。

紅白歌合戦の後半に出る歌手に必要なもの

まあ、何となく納得するような、ちょっと違うかもというような気分も少し入っているような、そういう顔ぶれである。

あらためて、押し詰まった時間の紅白歌合戦で歌うには、日本を背負えるような貫禄が必要だ、という感じがする。

そして、これらはあくまで「出演順」による比較にすぎない。

そもそも出演者の顔ぶれがかなり入れ替わっているのだから、誰が誰の代わりなのかは特定できるわけではない。

ただ出演順には歌手の格がかかわってくるので、そういうふうに考えることもできる、というばかりである。

「けん玉」時間が2023年は遅くなっている!

ちなみに2023年の三山ひろしの出番は2022年よりけっこう遅くなっている。(白組12番出演だったのが、17番めまで押し込まれている)

大丈夫だろうか。

けん玉は前夜12月30日深夜に放送していた「クイズ☆正解は一年後」でめちゃめちゃ笑わせてもらったので、けっこうお腹いっぱいである。ギネスの係員の人もお腹いっぱいなんじゃないだろうか。

芸人らが128人で挑戦したが4人で止まってしまって、呼ばれただけの残りの人がおもいっきりぶーぶー言っていて、めちゃ笑った。

この流れで新記録を樹立できたらちょっとすごいとおもう。見守りたい。

やはり紅白はいろいろと目が離せない。

コラムニスト

1958年生まれ。京都市出身。1984年早稲田大学卒業後より文筆業に入る。落語、ディズニーランド、テレビ番組などのポップカルチャーから社会現象の分析を行う。著書に、1970年代の世相と現代のつながりを解く『1971年の悪霊』(2019年)、日本のクリスマスの詳細な歴史『愛と狂瀾のメリークリスマス』(2017年)、落語や江戸風俗について『落語の国からのぞいてみれば』(2009年)、『落語論』(2009年)、いろんな疑問を徹底的に調べた『ホリイのずんずん調査 誰も調べなかった100の謎』(2013年)、ディズニーランドカルチャーに関して『恋するディズニー、別れるディズニー』(2017年)など。

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