ラーメンと一緒に食べたいものの実情をさぐる
・2018年においてラーメンと一緒に食べたいと思うものの最上位にはギョーザ。8割強が同意。チャーハン、唐揚げ、ライスが続く。
・男女別ではギョーザや唐揚げは女性からの支持の方が多い。
・年齢階層別ではトップのギョーザは年齢を問わずに好まれているが、チャーハンは若年層ほど好まれている。
多くの人に愛されている食品の一つ、ラーメン。そのラーメンを食べる際に、一緒に食べたいと思う食品にはどのようなものがあるだろうか。マルハニチロが2018年3月に発表した、ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査(※)の公開結果を基に確認する。
次に示すのはラーメンを食べる際に、一緒に食べたいと思うものを複数回答で答えてもらった結果。ラーメンと相性がよい食品と解釈することもできる。
圧倒的多数で最上位を占めたのはギョーザ。8割以上の人が「ラーメンと一緒にギョーザを食べたい」と考えている。次いで多いのはチャーハンで5割近く。ギョーザもラーメンもラーメン専門店、中華系食堂ではお馴染みのメニューに違いない。好きだから食べたいのか、あるいは食べ慣れているから食べたいと思うのか、いずれにしてもラーメンを食べたいと考えている人の頭には、ギョーザやチャーハンが多々リンクしていることになる。
次いで多い意見は唐揚げ。ギョーザやチャーハン、そして唐揚げに続くライスと比べると意外な回答ではある。あるいはファミリーレストランで食べる状況を想定しているのかもしれない。
これを男女別に仕切り分けしたのが次のグラフ。
男性がより高い値を示しているのはチャーハン、ライス、チャーシュー丼、シュウマイ、マーボー丼。女性がより高い値を示しているのはギョーザ、唐揚げ、小籠包、春巻き、中華ちまき。ギョーザや唐揚げは意外にも女性からの支持の方が多い。男女差が大きいのはライスと小籠包で、ライスは男女差が2倍以上もついた状態で男性に好まれている。
年齢階層別に仕切り分けすると、それぞれの食品の好まれ方がよく表れる結果が出る。
トップのギョーザは年齢を問わずに好まれている。ところがチャーハンは若年層ほど回答率が高く、年上の人にはやや距離を置かれている(他の選択肢と比べれば高い値で、順位も変わりは無いのだが)。
他にも唐揚げやライスなど多くの選択肢で若年層ほど高い値、年上ほど低い値の傾向がある一方で、ギョーザ同様に年齢でさほど差異が生じないものもいくつか見受けられる。ギョーザ以外ではシュウマイ、春巻き、中華ちまきなどが年齢差を感じさせないものとなるが、いずれもボリューム感がさほどあるわけでは無く、あっさり系のイメージが強いのが共通点といえるだろうか。
また若年層ほど回答率が高い選択肢でも、唐揚げやライスは20代よりも30代の方がより高い値を示しているのも興味深い。特にボリューム感の強いもので、働き盛りの同層には大いに好まれるからかもしれない。
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(※)ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査
2018年2月9日から13日にかけてラーメンとチャーハンのいずれも食べることがある20代から50代の男女に対して、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比率は1対1、年齢階層別は10歳区切りで均等割り当て。調査機関はネットエイジア。あくまでも日常の食生活においてラーメンとチャーハン双方を食べることがある人に限定されている(「食べたことがある」なら単なる経験則で一度でも食べたことがあるのなら該当するが、「食べることがある」なので、ある程度日常的に食生活の中に取り込む形で食べていることを意味する)。
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