4度目宣言受け、小池都知事が臨時会見(全文2)4割に届くまでの間の勝負どころ
宣言中に下降局面に入るという見方をしていいのか
フジテレビ:すみません、フジテレビです。飲食店に対する時短要請と、実効再生産数の推移についてなんですが、これ、やはり変異株が増えてきますと、下がってくるまでに時間が掛かるようになっているのは分かったんですが、実際、8月22日の緊急事態宣言中に、ちゃんと下降局面に入るというふうな見方をしていいものなのか、これ、福祉保健局長に聞きたいのと。 あと50代問題っていうところですが、50代へのワクチン接種は、確かに高齢者が先行していますので進んでいないのは分かるんですけれど、ワクチンの推進を50代で実際、していくことができるのかというところは、現実問題としてこれだけワクチンが遅れているとかいろいろいわれている中、実際、50代問題って、そのような解決の方法があるのかというのを教えてください。 吉村:まず実効再生産数のグラフですが、これ、7日間平均ということで、先ほど知事からご説明がありましたが、1月から3月の間はお話にあったように、すぐに1を切ったということで、しかもこの、0.7台まで下がっているということで、当時、毎週3割減ですよ、みたいなお話をさせていただいていましたが、ところが、先ほどありましたように、変異株が増えてきました4月の25日以降の緊急事態では、確か人流は1月以上に下がったんですけど、なかなかこれが1を切るまで、3週間ぐらい掛かったと。 しかもそこも浅くて、0.8ということで、やはり感染力が強い変異株に対しては強い措置が必要であろうということで、前は19時までの飲酒でどうにか下がったんですけど、7月から6月については、飲酒提供を止めて、やっと1を切ったということでございます。
それぞれの選択の判断基準の1つに
お話の、今、19時で重点措置をやっている間に、1.1を上回る実効再生産数になっているわけですけど、ここから酒類の提供を休業にすることによって、もしかしたら以前よりもっと時間が掛かるかもしれませんけど、なんとか1を切っていく方向に持っていきたいというふうに考えてございますので、都民の皆さま、事業者の皆さまのご協力を、ぜひお願いしたいなというところでございます。 また、50代の方へのワクチン接種でございますが、今、順次、各自治体さん、ご協力いただきまして、高齢者から順次、基礎疾患のある方ということで、あるいは60代の方で進んでいる段階でございます。特に50代の方で、基礎疾患をお持ちの方が多うございまして、基礎疾患の枠で登録されている方も相当多いふうに聞いております。そういったことで、50代の方の接種がぜひ進んでほしいと。 また、国に対しても、職域接種で接種を進める際には、50代等を優先していただけないかと。そういう要請をしていただけないかというお話も差し上げていますし、私ども、学校の先生たちに対して、大規模接種をやる予定ですけど、こうした際にも、名簿を作る際に、50代の方等を優先していただけないかというようなお願いをしているところでございます。 小池:加えて、今日、重症の方が60名、そのうち50代の方は19名で32%に上ります。毎日、この重症者の変化を見ておりましても、やはり高齢になりますと、高齢というか、中高年の方も、若い方で、最近重症になる方もおられるんですが、しかしながらやはり、病床におられる日数が若い人よりも、40代、50代の方々、日数が長くなるという傾向があります。 そういった意味でも、そして尾身先生とも意見交換させていただいた中でも、この50代の話も、認識を共有させていただく。今日も総理の会見のときに同席されて、40代、50代のご発言をされてこられましたのも、東京の例を申し上げたことが、よく連携できているかなというふうに思っております。 それから職域などでも、先ほど申し上げましたように、今、都で行っているところのワクチン接種センターで、都のほうからの、どういう人に接種を先にしてもらうかっていうことについては、都としての判断ができます。また、職域の方々にも、また、区市町村で、例えば新宿の中では若い人からという判断もありますけれども、それぞれ地域の特性もありますでしょうから、そういった中においても、50代などを、できるだけ早めに受けていただける。特に基礎疾患のある方々に受けていただくということを、都としての考え方をお伝えすることで、それぞれの選択の判断の基準の1つにしていただければと思っています。