「3密」が大賞 2020年流行語大賞表彰式(全文2)「3密」をさらに確認して協力を
政府の想定とは異なる形で活用が広がった「アベノマスク」
宮本:任天堂株式会社企画制作部『あつまれ どうぶつの森』プロデューサー野上恒さんと、ディレクターの京極あやさんのごあいさつでございました。『あつまれ どうぶつの森』、これすごい人気でしてね。攻略サイトや攻略本まで出て話題になりました。 では続いての発表にまいりましょう。2020ユーキャン新語・流行語トップ10。アベノマスク。 外川:新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が国内の全世帯に対し2枚ずつ布マスクを配布したが、なかなか届かない、サイズが小さいという声も聞かれ、アベノマスクともやゆされた。さらに政府にとって誤算だったのが、配布したマスクの相次ぐ不具合。汚れや異物混入が見つかり、調達、検品、配送にも余分な費用が掛かった。そんな中、アベノマスクと当店のマスクを交換しますと呼び掛けた薬局や、動画サイトにマスクのリメーク動画を投稿したファッションデザイナーの再生回数が80万以上になるなど、アベノマスクは政府の想定とは異なる形で有効活用が広がったのだ。 宮本:受賞者はハートマスクプロジェクトを立ち上げ、病院や福祉施設に1万5000枚以上のマスクを寄付した特定非営利活動法人サラダボウルの皆さんです。本日は代表理事の小松由美さんにお越しいただきました。小松さん、どうぞ。 外川:おめでとうございます。表彰盾を姜選考委員より贈呈いたします。 宮本:姜さん、どうぞ。 外川:姜選考委員、お願いいたします。 宮本:今、白い手袋ということで、今日はちゃんとディスタンスを保つ、選考委員の皆さんも白い手袋に協力していただいております。白い手袋をはめていただいて、これから盾を小松さんに差し上げます。ではお願いします。姜さん、ありがとうございました。 外川:おめでとうございます。
温かいお心をマスクに乗せておつなぎできた
宮本:ありがとうございました。では、アベノマスクで受賞した小松由美さんにお言葉をいただきます。小松さん、マスクを外しますね、はい。 小松:ハートマスクプロジェクトをいたしましたサラダボウルでございます。皆さまの温かいお心をマスクに乗せておつなぎすることができましたこと、大変うれしく思っております。名前のとおり、ハートマスクなプロジェクトとなりました。マスクをご寄付くださいました皆さま、プロジェクトにご協力くださいました皆さま、そして本日このような賞を頂戴いたしまして、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 外川:おめでとうございました。 宮本:ありがとうございました。病院や福祉施設に1万5000枚以上のマスクを寄付されました、特定非営利活動法人サラダボウルの小松由美さんでございました。店頭からマスクがなくなったときに、アベノマスクはありがたかったですよね。 外川:本当そうですね。届いたときの喜び、今でも思い出します。 宮本:続いての発表です。2020ユーキャン新語・流行語トップ10。アマビエ。 外川:新型コロナウイルスの感染が拡大する中、疫病を治めるといわれてきた江戸時代に誕生した妖怪アマビエがSNSなどで注目された。その姿を描き残すことで、収束を願ったという伝説がネット上で拡散され、「#みんなのアマビエ」、「#アマビエチャレンジ」などのハッシュタグとともにプロのイラストレーター、プロの漫画家なども参加した。日用品雑貨、文房具、書籍、日本酒まで、3000以上の関連グッズが製作・販売され、一大ブームを演出した。疫病退散の願いを込めて、アマビエが描かれたご神木やお守りなどがいただける神社、寺院まで登場した。厚生労働省の啓発アイコンとしても使用されたが、はやりに乗っかったことへの疑問の声もぶつけられたという。 宮本:受賞者は湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)名誉館長、妖怪研究家の湯本豪一さんです。湯本さん、どうぞ。 外川:おめでとうございます。 宮本:センターにお立ちください。もう少しセンター、そちらの。はい、ありがとうございます。 外川:表彰盾を辛酸選考委員より贈呈いたします。お願いいたします。 宮本:選考委員の皆さまには白い手袋をしていただきまして、これから盾が贈られます。 外川:おめでとうございます。 宮本:おめでとうございます。辛酸委員、どうもありがとうございました。お席に。それでは今マイクをご用意いたします。アマビエで受賞されました湯本豪一さんに感想を述べていただきましょう。どうぞ。