「3密」が大賞 2020年流行語大賞表彰式(全文2)「3密」をさらに確認して協力を
いろいろと伝え方にも工夫
小池:もう日々変わってきてるということですが、今年の新語・流行語大賞の1つに3密が選ばれたということで、コロナ禍で私たちの暮らしがこんなに大きく変わる中で、国民の皆さんの中で、この言葉を強く印象付けられたということを受け止めております。もちろんこれは、もともとの発信は専門家の先生方でありますけれども、そこをいろいろと伝え方にも工夫をさせていただき、また今お話しありましたように、ゲームまでできてしまったんですよね。でもそれによって普通、日常で密に対して皆さんの意識が高まって、そしてコロナの対策が進んでいること。今またこうやって冬になって陽性者の数も増えてはいますけれども、重症者を守ると、そして出さない、高齢者を重症化させない、このことを、3密をさらに確認していただいて、ご協力いただきたいと思います。 宮本:ありがとうございました。 外川:ありがとうございました。受賞されました小池百合子都知事のごあいさつでした。本当にご多用の中。 宮本:そうですよね。私たち、コロナで初めて迎える冬ですので、どうなるか分かりませんけど、やっぱり3密はちゃんと守りたいですよね。 外川:そうですね。 宮本:その3密の密という字の中に、必ずという字があるんですよ。 外川:ありますね。 宮本:3密を避ける、これ必ず励行したいですよね。 外川:はい。
米大統領選にも活用された「あつ森」
宮本:さあ、続いての発表にまいりましょう。2020ユーキャン新語・流行語大賞、トップ10。「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」。 外川:無人島を舞台にスローライフを楽しめるゲーム、『あつまれ どうぶつの森』は、『どうぶつの森』シリーズの第7作目として3月に発売された。発売されると同時に、シリーズ自体の人気に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要もあり、おうち時間を充実させる娯楽として世界的に注目、大ヒットとなった。自分のオリジナルデザインで島を飾ることのできるマイデザインの機能は、アメリカ大統領選で若者有権者にバーチャルにアピールできる場所として選挙活動にも活用された。日本では規約により政治活動はできなかった。その後、同規約はアメリカを含む全世界共通となった。 また、日本相撲協会も若い世代に少しでも大相撲に触れる機会を持ってほしいと活用。東京消防庁、美術館とのコラボなど、いろいろな企画が出現。「何もないから、なんでもできる」のキャッチフレーズのとおり、何もない場所で自分の世界を一からつくり上げるという、今までになかった選択の自由がもたらされた、これまでにないゲームの登場であった。 宮本:受賞者は任天堂株式会社『あつまれ どうぶつの森』開発チームの皆さんです。代表の方にVTRで感想を伺いました。どうぞそちらをご覧ください。 野上(VTR):こんにちは。『あつまれ どうぶつの森』のプロデューサーをしております、任天堂の野上です。このたびは『あつまれ どうぶつの森』の略称である「あつ森」を2020年ユーキャン新語・流行語大賞にご選出いただき、大変光栄に思います。任天堂と開発チームを代表してお礼申し上げます。 京極(VTR):『あつまれ どうぶつの森』のディレクターをしております、任天堂の京極です。『どうぶつの森』シリーズは来年で20年の節目を迎えますが、これまでもユーザーの皆さまが、「おい森」、「街森」、「とび森」といったようにシリーズごとのタイトルの略称を付けて親しんでくださっていました。「あつ森」も私たちではなく、お客さまが呼び始めてくださった言葉ですが、その言葉が流行語として選んでいただけるほど浸透したのも、多くの方々にこのゲームを楽しんでいただけたからこそだと思っております。『あつまれ どうぶつの森』を遊んでいただいた全ての皆さまに感謝しております。ありがとうございました。 外川:ありがとうございました。