男子チーム挑戦で話題の永里優希が米女子プロに来季移籍…誤解生む報道でのSNS騒動に本人が抗議ツイートも
期限付き移籍中の神奈川県社会人リーグ2部の男子チーム、はやぶさイレブンで公式戦のピッチに立ち、日本だけでなく世界からも大きな注目を集めた元なでしこジャパンのFW永里優季(33)が2021シーズンから、米ケンタッキー州ルイビルを本拠地とするアメリカ女子プロサッカーの新興チーム、レーシング・ルイビルに加入することが28日までに決まった。 現状で9チームが所属しているナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)に、レーシングは来シーズンから新たに加盟する。現地時間の11月12日に実施される拡張ドラフト会議を前にして、レーシングと各チームとの間でさまざまな交渉や駆け引きが行われているなかで、シカゴ・レッドスターズが保有権をもっている永里が第1号選手として移籍することが電撃的に決まった。 拡張ドラフト会議は9チームのプロテクトから外れた選手のなから、レーシングが望む選手を指名する形で開催される。プロテクトリストの作成が最終段階に入ったなかで、レーシング側は33歳の永里と24歳のアメリカ女子代表FWサバンナ・マカスキルの獲得を打診。残る選手がすべてプロテクトされる、という条件でレッドスターズも2人の移籍を了承したとNWSLの公式サイトは伝えている。 もっとも、アメリカから遠く離れた日本にいることと、拡張ドラフト会議を直前に控えたNWSLが置かれた特異な状況も相まって、移籍に関する動きや連絡が急だったのだろう。永里は自身のツイッター(@Yuki_Ogimi)に28日朝になって、訳すと次のようになる英文を投稿している。 「発表の直後に何かをコメントすることを求められていると思いますけど、あまりにも突然すぎて。レッドスターズのみんなやファンの方々へ『ありがとう』と、直接言える機会があればよかったと思っていますし、最後にもう一度、観客のいるSeatGeek(ホームスタジアム)でプレーがしたかった」 はやぶさイレブンとは今年12月31日までの契約を結んでいて、永里は今後も変わることなく神奈川県社会人リーグ2部の舞台でプレーする。年が明けてから復帰するチームがレッドスターズから新天地レーシングに変わったなかで、永里の移籍をウェブ上で報じた一部スポーツ紙の記事が、すぐにレーシングへ移籍すると受け止められるタイトルだったこともあってSNS上で大きな騒動を招いた。