野口・星出両宇宙飛行士が軌道上から会見(全文2完)打ち上げのときは全員が絶叫
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士・野口聡一さんと星出彰彦さんによる記者会見を行った。 【動画】宇宙飛行士の野口さん、星出さんが宇宙から会見(2021年4月26日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「宇宙飛行士の野口さん、星出さんが宇宙から会見(2021年4月26日)」に対応しております。 ◇ ◇
民間人が搭乗しやすいと感じる点と課題は
時事通信:再び時事通信の神田です。お2人、どちらかにでいいんですけれども、お2人共、シャトルやソユーズに搭乗したご経験をお持ちですけれども、既存の宇宙船と比べて民間の方が搭乗しやすいだろうと感じる点、あるいは逆に課題になるだろうと感じる点がありましたら教えてください。 星出:はい。クルードラゴンの運用2号機のほうですけども、全員が宇宙飛行経験者で、ほかの、自分の過去のフライトに比べて比較することができたんですけれども、全員が打ち上げのときは絶叫してました。もう遊園地のような状態で、打ち上げの瞬間から加速したり減速したりっていうときに、もうみんなでうぉーうぉーって言い合ってましたね。そういう意味で、非常にスムーズでダイナミックな宇宙船だなと、打ち上げのときは思っていました。なので民間の方であってもスムーズな加重であったりするので大丈夫かなと思います。 課題、そうですね、課題っていうほどではないんでしょうけれども、やはり狭い空間ですので、何日間か過ごすっていうことになりますと、それなりにお互いに気を使いながら、でもある程度オープンな関係を保たなきゃいけないかなというふうに思ってます。 司会:ありがとうございます。では最後の質問、お願いします。
宇宙服の着心地は
東京とびもの学会:再び、東京とびもの学会の金木です。お2人、どちらかでよろしいのですけども、今回クルードラゴンになりまして、宇宙服もスペーススーツと、新しくなりました。これまでのソコルやオレンジスーツに比べて宇宙での実際の着心地はいかがだったでしょうか。よろしくお願いします。 野口:宇宙服それぞれにもう長所・短所ありますけども、スペースXに関してはやっぱり着るのが楽っていうのがありますよね。やはりワンピース、一体構造になってますので、足の間から入るちょっと面白い構造ですけども、少なくともばさっと着て、ジッパーを4つ締めれば、もうそれでいわゆる気密が保たれていると、安全的にはそれで保たれているっていう状態になるっていうので、そういう意味ではすごく楽だと思います。 そういう意味では、今後民間の旅行客、あるいは民間ミッションが増えてく中で、やっぱりシンプル・イズ・ベストだと思うので、極力いろんなものを簡略化する中で、宇宙服も必要最低限の機能をより簡単に達成するという方向にどんどん行くんじゃないでしょうか。 スペースXに関しては、それに加えてかっこいいという最大の利点がありますので、そういう意味でも素晴しいなと思います。 司会:ありがとうございました。お名残惜しいですが時間になりました。野口さん、星出さん、最後に日本の皆さんへのメッセージ、よろしくお願いいたします。