名古屋市・河村市長が定例会見4月26日(全文2)市長を選んだ民意はどうなるのか
名古屋市の河村たかし市長は26日午後、定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「名古屋市・河村市長が当選後初の定例会見(2021年4月26日)」に対応しております。 【動画】名古屋市・河村市長が当選後初の定例会見(2021年4月26日) ◇ ◇
3期12年の締めくくり。所感を聞きたい
朝日新聞:ありがとうございました。今日は、選挙の質問は市長ご自身が候補者でもあるので、2部のほうに譲らせていただきたいと思いまして、1部では市政一般についてでお願いいたします。幹事社から1問ですね。今日が実は3期目最後の定例記者会見になるんですね。 河村:市長をそのままやっていますからね、市長の場合は。 朝日新聞:あんまり節目と感じないですけど、そうはいっても3期12年の締めくくりですので、そちらの所感をお願いします。 河村:皆さんのおかげでようやらさせていただいたと。何遍も言っておりますけど。零細企業の息子にこういうチャンスを与えていただいたことは、どえりゃあ、ありがたいことと感謝しております。その中でやっぱり議会と市長の権限の問題がきちっと日本の国の中で整備されておりませんので、きのうも夜おそまでテレビで言ってましたけど、いろいろマニフェスト等で、市長選でこれやろうあれやろうと言ってますけど、議会で否決されたら終わりなんですよ、これは。そこのところは、理論的にこんな言っとったってしゃあねえんだけど、ほんだって過半数取ったらどうだいっちゅう話になるんだけど、それはなかなか難しい、それは。
議会のほうが議決権は強い
アメリカなんかだと、僕は少なくとも国会時代から勉強してきたときは、二元代表制っていうのは和製英語なんだと、あれはと。アメリカにはそういう、英語になってますし、今、二元代表制っていうの一般的に使われておりますけど。両方、権限があると、市長と議会で。というよりも、むしろ議会のほうが議決権は強いです、これは。じゃあ市長を選んだ民意はどうなるのかという根源的な問題があって、それについてアメリカなんか、僕も勉強したところで、やっぱり議会っていうのは無所属になってますよね。無所属。だから団体が集まって常に、今だったら自公民で3分の2、名古屋市議会ありますから。それに共産党まで仮にくっつくとすると、もう圧倒的に多数ですから、市長がどんなこと言われても全部否決できるわけです。となると市長を選んだ民意は、きのうまではなんだったんだってことになりますわね、これ。 だで、その中ではよく戦ってきまして、河村さんの場合は。リコール、市議会リコールまでありましたから。だで、やっぱり過半数は取れんかったということがありますので。そこらの、二元代表制だから対等だって、団結してもええという考え方ね、自公民で。あれは確かほとんど違法みたいに運営されとるはずですよ。俺、どっかアメリカ行ったときに、議員同士でどっかの部屋に集まって相談しとる場合は看板を掛けとかなあかん。何々議員と何々議員が今、何について話しております。それほどまでに、やっぱり民意を大事にするには、市長を選んだ民意と。それはいったん実現させるという考え方があると。 イタリアのトリノの市長が、イタリア、トリノ、姉妹都市で僕が行ったときに、どう言っとったかいうと、こういう話をしたんですよ、こういって。議会が団結する、できるもんだ、否決されちゃう。それじゃあ河村さん、もう市長なんてできないがねと言ってましたね、それ。だから、あなたのところどうなっとる言ったら、市長選で過半数以上の票を取ると議会の、確か6割だったと思いますけど、自動的に議席が与えられるんですよ。だから市長の民意というのは、いったんは実現されるんです。といったら、そのときに名古屋の市会議員さんがおって、ほな市長、独裁じゃないかと言ったら、あのとき同時に言ったかどうか記憶はないけど、いや、4割は野党になりますから、反対に。だから大変ですよいって、それはという話があったということですので、このことについては、ちょっと整理されてませんわね、日本の議論が。というふうに思いますね。その中では、ようやってきたと自画自賛しとかな、なんともならんじゃないですか。ということです。