子育てマンガのアイデアは「保育園の連絡帳から」 テレ東局員で漫画家・真船佳奈が“育児”を描く理由
テレビ東京でADとして働きながら、テレビ局の裏側を描いた『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます』(朝日新聞出版)で2017年に漫画家デビューをした真船佳奈さん。2022年には男の子を出産し、現在2歳になる男の子の子育て真っ最中です。出産の記録を描いた『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』(オーバーラップ)も出版されました。出産漫画、育児漫画の制作には「お母さんたちが楽になれたらいいな」という思いがあるそう。ユーモアあふれる作風の原点であるAD時代のお話や、夫婦でぶつかったときの乗り越え方などを聞きしました。※後編〈テレ東局員、漫画家、母…真船佳奈が語る初めての育児「ワンオペ、発熱連発…マジで子育てナメてた」〉を読む 【マンガ】真船佳奈さんのマンガを読む(全25枚)※『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』ほか ■漫画のアイデアは保育園の連絡帳から ――『たよスマ』(『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』)では、子どもを生むことの大変さや喜び、さらには使って便利だったグッズまで、出産時のことがかなり事細かに描かれていますね。普段、描く題材集めはどのようにしていますか? 出産当時は、何時何分に何があったのか、閻魔帳のように起きたこと全てをスマホにメモしていました。だからこそ、みんなが出産前後、大変で忘れちゃったようなことを描けたのかな、と思います。現在不定期で描いている育児漫画の題材は、夫婦間のLINEがメモ帳代わりになっていますね。夫と「今日こんなことがあったよ」とか「こういうこと言ってて面白かったよ」など頻繁にやりとりをしていて、それを見返して描くことを考えています。 保育園の連絡帳も大切な記録です。私、連絡帳がすごく好きなんです。先生が気づいてくれた息子のかわいかった瞬間を読むのが楽しみで。第三者から見た子どもって、ふたりきりのときとはまた違うかわいさがあるんですよね。 ――SNSでご自身以外の育児の悩みを参考することもありますか? めちゃくちゃします。「こういう考え方があるんだなぁ」と思えば、保存することも多いです。育児の話って、SNSでは叩いたり、叩かれたりすることが多いと感じます。そういうのを見ると、私なりの発信で、「お母さんたちが楽になれたらいいな」と思います。