子育てマンガのアイデアは「保育園の連絡帳から」 テレ東局員で漫画家・真船佳奈が“育児”を描く理由
子どもが子どもなりに、どう「好き」を見つけるのか。たくさん好きを見つけることを通して、子どもがどんな人間なのか、私たちももっとわかってくると思うので、いまはそれが楽しみですね。 ――「それぞれが自分の好きを大事にする家族」なんですね。 私は漫画を描くのが仕事にもなっていますが、息抜きであり最大の趣味でもあります。本当に好きなことをして生きているという自覚があります。そうしていないと自分が苦しくなってしまうんです。なので、好きなことって本当に大事。子どもにも好きなことを軸に、自分を大事にしてほしいなと思いますね。 ちなみに息子は、いまは生き物が好きで、生き物を見たとき、すごい目がキラキラするんですよ。子どもの目って本当に綺麗ですよね。一生懸命教えてくれる姿もかわいいですし。 子どもを産まなかったら、「もしかしたら今より漫画を描けたかも」とか、「仕事も時間を気にせずいろいろやれてたかも」という気持ちもなくはないです。でも、産む前に戻りたいとは思わないんですよね。やっぱり子どもってすごくかわいいし、産んだからこそ知ることができたこともすごくある。私の世界を広げてくれてありがとう、と感謝しています。 (構成/稲垣飛カ里) 〇真船佳奈/テレビマン兼漫画家。2012年、テレビ東京に入社。2017年、AD時代の経験談をまとめた『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)で漫画家デビュー。現在はテレビ東京のプロモーション部で働きながら、漫画家としても活動。2022年に第一子を出産し、『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』(オーバーラップ)を出版。
稲垣飛カ里