大阪府・吉村知事が定例会見10月27日(全文3完)反対多数なら二重行政に戻る
スケールメリットがなくなる点はどうか
朝日新聞:すいません、今のに関連して、朝日新聞の久保田です。今のに関連してなんですが、今、知事が言ったように政令市を4つに分割することと、特別区、今回4つ設置することは違うと思うんですが、スケールメリットがなくなると、少なくなるという、この点に関してはどうでしょうか。 吉村:そのスケールメリットの分もあるということを前提にして、われわれはコスト算出をしました。先ほど申し上げた人員の質問もありましたけども、人員はやっぱり増になります。そういったものも積み上げて出してきました。そしてその財政シミュレーションも出してます。で、その金額も出してるわけですから、これは法定協でも議論があり、役所でも議論をしながら積み上げてきたものです。ですので、そのスケールデメリットの部分はもうすでに出してます。 それを前提に、これまでまったく議論もなかった中で、しかも4政令市に分割するっていうのは今回の案と違いますから、それを前提にした金額が今ぽっと出てくると。しかもそれが基準財政需要額ですから、ご承知のとおり基準財政需要額と現実に掛かるコストは違うわけです。でもそれが金額として出てきて、コスト増と報道されれば、一般人の人からしたらそれは、これ都構想になったら今までなかったけど、大阪市が218億円新たにコストが掛かると発表したんだなというふうにやっぱり読み取ると思います。それは良くないんじゃないかと。その点は、僕は訂正すべきなんじゃないかなというふうには思います。
街頭演説の場所を公表する狙いは
朝日新聞:あと、すいません、またちょっと政務のことで、特に維新のことなんですが、これまで知事と市長が街頭に立つときに、密を避けるために特定の場所は公表せずにしてきたと思うんですが、きのうから場所を特定して、あしたここでやりますということになった、その狙いを教えてください。 吉村:この間、密を避けるためにも場所の告知はしてきませんでした。エリアはこの辺でやるっていうのはやってましたが、場所の告知はしてきませんでした。その中でもこれまでやってきて聞いていただける方は、皆さんやっぱりマスクをきちんと着用していただいて、何か大声を張り上げたりとか、そういうこともないという状況でしたので。あとは、もう1つは、そういった意味で感染症対策は取れるだろうと。 もう1つは、やはり実際、インターネット配信なんかもしてますけども、生の話も聞きたいという声が、市民の声として上がっているということもありましたんで、感染症対策を、きちんとマスクとかで取ってもらいながら、大声を出したりそういうことはなくやってもらうという中で、そこにも対応しながら場所の告知して、それは生で実際聞きたいよと、それから今回、質問タイムを設けていますから、生で質問したいよという方もやっぱりいらっしゃるということなんで、この最終盤の数日間だけですけども、告知をするという判断をしました。