初選出4人も…なぜ森保J代表にワクワク感を抱けないのか?
4年に一度のワールドカップイヤーの初陣として来年1月21日に埼玉スタジアムで行われる、ウズベキスタン代表とのキリンチャレンジカップ2022に臨む日本代表メンバー22人が7日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。 国際Aマッチデー期間外のために国内組のみの編成となったなかで、同27日の中国、2月1日のサウジアラビア両代表とのアジア最終予選(ともに埼玉スタジアム)を見すえて、DF長友佑都(35・FC東京)、DF酒井宏樹(31・浦和レッズ)、FW大迫勇也(31・ヴィッセル神戸)、GK権田修一(32・清水エスパルス)らの常連が名を連ねた。 新戦力としてセレッソ大阪のセンターバックを担った21歳の瀬古歩夢と20歳の西尾隆矢、大卒ルーキーのFW小柏剛(23・北海道コンサドーレ札幌)、今シーズンのベストヤングプレーヤー賞に輝いたMF荒木遼太郎(19・鹿島アントラーズ)の4人が初招集された森保ジャパンは、オフ明けの来年1月17日から始動する。
異例の早期発表となった理由とは?
通常は国際Aマッチの前週に行われてきた日本代表メンバー発表が、ワールドカップイヤーの初陣となるウズベキスタン戦を控えた今回は大幅に前倒しされた。 異例にも映る措置が取られた理由は、日本代表の森保一監督とともにオンライン会見に臨んだ、JFAの反町康治技術委員長の言葉にはっきりと示されていた。 「天皇杯を残すチーム以外はオフ期間に入っているので、しっかりとした準備をしてほしい、ということも含めて早く発表させていただいた」 先週末をもってJ1リーグ戦が閉幕した今シーズンは、川崎フロンターレ、大分トリニータ、浦和、セレッソがベスト4に進出し、12日に準決勝が、19日には決勝が待つ天皇杯を残すだけで、ほとんどのJリーガーがすでにオフに入っている。 森保ジャパンで主軸を担う国内組でいえば、酒井を除いた権田、長友、大迫が来年へ向けて英気を養い始めている。オフ明けはゲーム体力やゲーム勘を欠く状態に陥りやすいため、4日間が組まれた事前キャンプ期間を含めて、森保監督の強い希望を受けて国際Aマッチデー期間外に組んだウズベキスタン戦の最大の目的は明白だった。 直後に待つ中国、サウジアラビア両代表とのアジア最終予選の第7・8戦へ向けて、シーズン真っ盛りのヨーロッパから帰国してくる主力とのコンディションを、可能な限りイコールな状態にする。森保監督もオンライン会見でこんな言葉を残している。 「このウズベキスタン戦をいい準備として、その後のアジア最終予選に向かっていく部分でコンディションを上げていくことと、メンバー選考につながっていければ」