「はやぶさ2」カプセル回収前にJAXA会見(全文1)14時30分にカプセル分離予定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日午後、記者会見でまもなく地球に帰還する探査機「はやぶさ2」の現状について説明した。 【動画】「はやぶさ2」カプセルが地球帰還へ 回収前にJAXAが会見(2020年12月4日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「はやぶさ2」カプセルが地球帰還へ 回収前にJAXAが会見(2020年12月4日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:それでは定刻となりましたので、本日の記者会見、小惑星探査機「はやぶさ2」地球帰還、再突入カプセル回収前記者会見を開催したいと思います。本日の進行を務めます、JAXA広報部報道・メディア課の岸と申します。よろしくお願いいたします。 早速ですが、相模原プレスセンターおよびオーストラリアのウーメラ会場での登壇者順にご紹介させていただきます。まず相模原プレスセンターから紹介いたします。壇上、3人並んでおりますけれども、真ん中になりますJAXA宇宙科学研究所所長、國中均でございます。壇上向かって左側、「はやぶさ2」プロジェクトチームプロジェクトマネージャ、津田雄一でございます。壇上向かって右側、「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真でございます。 続きましてウーメラ会場に移りたいと思います。ウーメラ会場、オーストラリア宇宙庁長官、メーガン・クラークさまでございます。では続きまして、同じくウーメラ会場からの参加となります。JAXA宇宙科学研究所副所長、藤本正樹でございます。ありがとうございます。それでは早速ですが、最初にJAXA宇宙科学研究所所長、國中よりごあいさつ申し上げます。
最後のあと一歩というところ
國中:これで聞こえていますね。宇宙科学研究所所長をしております、國中と申します。今年は2020年は日本が人工衛星「おおすみ」を打ち上げてから50年目のアニバーサリーです。それから15年後の1985年に「さきがけ」、「すいせい」をハレー彗星に向けて打ち出して、深宇宙探査に乗り出しました。そこから数えて35年目が今年2020年というわけです。深宇宙探査というのは大変難しく、惑星探査というのは大変難しく、これまでもたくさんの失敗を重ねてまいりました。火星探査機「のぞみ」につきましては、火星に到達させることができませんでしたし、「はやぶさ」につきましても予定の時刻どおりに地球に帰ってくることができたわけではありません。金星探査機「あかつき」についても、5年も時間を多く掛けてようやく金星にたどり着くという非常に難易度の高い領域であったということがいえると思います。 しかし「はやぶさ2」は、われわれが思い描いたとおりのタイムラインをこなし、そして今、まさに地球帰還を目指しています。われわれは予定していた2020年12月に「はやぶさ2」を地球に届ける、戻すことがあと2日で出来上がるというところです。最後のあと一歩というところです。ようやくわれわれも胸を張って惑星探査、深宇宙探査ができるということを証明できたと思っております。ここまでご指導いただいた先達、宇宙科学研究所の先輩方に胸を張ってわれわれの成果をお示しすることができるという、ようやくそこまでたどり着けたという考えにおります。 ただ、まだあと2日残っているわけですけれども、ここを「はやぶさ2」チームとして確実にこなしてくれるということを期待しております。本日はお集まりいただきましてどうもありがとうございます。 司会:続きましてウーメラ会場よりオーストラリア宇宙庁、メーガン・クラーク長官さまよりごあいさつおよびオーストラリアでの受け入れ状況などについてご説明をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。