ミャンマーでの人権侵害「日本はより強い非難を」ジャーナリストの久保田さん会見(全文2完)
ミャンマー情勢を取材したいジャーナリストへのアドバイスは
司会:FCCJのかつて長だったデニス・ノーマイル現在、『サイエンス』誌のジャーナリストでありますが、3つ質問がありまして、ミャンマーの情勢を取材したいジャーナリストへのアドバイスはあるか。国外からミャンマーの取材をすることは実行可能か。それから、ミャンマーのジャーナリストのサポートでなんらかできることはあるかです。 久保田:ミャンマーの取材をしようとするジャーナリストの方については、まず現地の人々、現地で活動している人々のアドバイスをまず第一に聞き、で、明確なルールを自分に設定し、リスク類評価を厳密に行っていくということだと思います。現地で活動しているジャーナリスト、ミャンマー人のジャーナリストもまだ数多くいます。そういった人々の支援の方法は私も模索しているところでこれからやっていきたいと思っています。 外から取材する方法に関しては、1つは現地の人に頼むということですが、それは彼らに非常に大きなリスクを負わせる、その責任を考えなければならないとも考えています。もう1つはタイのメーソートで多くの人々が、命懸けで逃れてきてる人々がいて、彼らは非常に多くの情報も持っているし、そこで、自分たちで自分たちを発信する方法も探しているところだと思います。 一方で、さっき説明したとおり、タイでも不安定な生活ですので、そういった活動をすることはタイでも彼らにとってはリスクを伴います。でも彼らの支援を始めるというのは、ミャンマーの国内のでの支援よりかは初めに手を付けなければならないようなことだとも思います。以上です。
日本政府がやるべきことはなんだと思うか
司会:AFP通信のサラ・フセインさんからでありますが、ミャンマーのクーデターとその後の抑圧に対する、制圧に対する日本政府の反応についてどう評価されますか。これは活動家の交流も含め。で、日本政府がやれること、やるべきことはなんだと思いますか。 久保田:先ほども少し説明したんですけれども、ミャンマーで行われている人権侵害についてよりいっそう強い立場で、よりいっそう強い非難をしていくべきだと思います。また、その資金源について精査しながら、そういった日本人の、また税金によって、そういった人権侵害が行われていないかということを常に国民がチェックしながらミャンマーに目を向けていく必要があるなと思っています。 司会:ミャンマーでの、ミャンマーにおいてロヒンギャ人の大虐殺については周知されているんでしょうか。認識されているのでしょうか。 久保田:クーデター以降はかなり認知が広まっているというふうな、私の感触としてはあります。それは先ほど私の取り調べの際に発見されたKhit Thit Mediaというミャンマーのオンラインメディアに転載された映像についてですが、ミャンマー語字幕を付けて公開しています。 通訳:Khit Thit Media? 久保田:Khit Thit Mediaです。で、そのコメント欄には非常にたくさんのコメントと、これまでロヒンギャのことを知らなくてごめんといったようなコメントが多く寄せられていたことからもそのように感じました。ちなみにそれはクーデター以降にミャンマー語で公開しました。 司会:刑務所での食事は十分ではなかったというお話を先ほど伺いましたけれども、解放されて最初に食べたものはなんですか。 久保田:バンコクの空港でチキンカレーを食べました。日本のチキンカレーです。 司会:(英語) 久保田:(英語)ありがとうございました。 (完)【書き起こし】ジャーナリストの久保田さん会見