ミャンマーでの人権侵害「日本はより強い非難を」ジャーナリストの久保田さん会見(全文2完)
日本の入管制度をどう思うか
記者:ドキュメンタリー映像作家、本クラブ会員のイアンと申しますが、今日お話しになったほかの内容について具体的な行動を、どんな行動を取れるかでありますが、具体的には日本の入管制度について。で、実際、久保田さんが釈放、解放されたちょうど10日前、イタリア人国籍者が品川の入管センターで自殺を図り、自殺をしました。そういう状況についてどうお考えですか。 久保田:こういった海外における人権侵害の問題と日本の入管制度というのは地続きです。まず地続きだと思っています。まず、私たちが考えなければならないのは、そのようは圧政から逃れてきた人々をどのように保護するか。彼らの命をどうやって守るかということです。日本は難民条約に加入している東南アジア、東アジアでも非常に大きな存在、彼らにとって頼みの綱でもある国です。 しかしながら、そういった難民条約に加入していながらも実際には難民認定の手続きに非常に多くの障害があり、実際に認められる人々は非常に少ないです。今でもミャンマーから、タイの国境を逃れ、メーソートというまちではたくさんのミャンマーの人々が亡命して暮らしています。 通訳:これ、メーソートでよろしいですか。 久保田:メーソートです。しかし、そういった人々はパスポートを持っていなかったりすると、まず日本の枠組みでは受け入れることができなかったりします。また、タイは難民条約に加入していない国なので、不安定な暮らしを続けざるを得ないという状況です。まず日本政府に私たちが訴え掛けて、私たちで自分たちの枠組み、ルールというのを考えていかなきゃいけないのはそういったところだと思います。これはミャンマーに限らないことですが、中でもミャンマーと日本は歴史的にも非常に深いつながりがあり、そういった枠組みを使って日本に難民として受け入れるということは非常に重要なことだと思っています。 司会:あと5分ぐらい大丈夫ですか。 久保田:大丈夫です。 司会:いいですか。 通訳:Of course.