IR「反対派の意見も踏まえつつ進める」大阪・吉村知事会見6月15日(全文4)
筆数が満たされれば議会に諮る
その段階において、この20万筆の条例が住民投票するかどうか、誘致をそもそもするかどうかという、そういった直接請求がされてるわけで、これは当然、手続きにのっとって議会に諮ります。もしきちんと筆数が満たされれば、当然手続きにのっとって議会にお諮りをいたします。ただ、そこで知事としても意見を付するということになってますので、正式な意見をそのときに付することになると思いますが、もうあらかじめそれをお伝えするとするならば、今私が言ったとおりの状況ですから、これについて今そもそもやるかどうかについての賛否を問う住民投票は必要ないというのが僕の考え方です。 ただ、やはりIRに反対の方がいらっしゃるというのも、当然認識をしてますので、その中で大きな理由として、依存症対策のところを懸念されてる方もやっぱり多くいらっしゃるというのも事実だと思いますから、依存症対策について、懸念事項については正面から向き合った対策を取っていくと。 また、統合型リゾートとして非常に大きなプラスの効果も出てきます。そういったプラスの効果を全面的に引き出していくということを進めていきたいと、僕はそう思っています。
様々な問題にどう対応するのか
大阪日日新聞:今回、反対派と認識ということで、知事のほうがですね。大きな理由として依存症対策とおっしゃられているんですが、いろいろとちょっと話を聞きますと、現状においてのIRの入場者数とか、もしくは夢洲の開発に対しての土壌汚染の対策、もしくは土壌対策等々の費用の問題とか、さまざまな面から懸念されておられる方が出てきて、もちろんそれは最近になった【話 01:22:23】もあるかもしれませんし、かつて計画が当初出されていた時点よりも、あとに出てきた問題が幾つかあると思いますが、そのことに関して、これ、聞いておるのは依存症対策の面は正面からって聞いているんですが、その面についてはどのような対応を取られるおつもりでしょうか。 吉村:いや、だからそういったところについてはすでにもう議会でも議論してますから、これ880万、代表の議会でも議論はしてるわけです。これはもう大阪府もそうですし、大阪市は270万ですけども、そこの代表の市議会でもやっぱり議論はされてるということです。で、土壌のその課題の部分については、例えば費用が掛かる、これは大阪市は地主になりますから、貸す側になりますので、商業施設として貸すために土壌汚染があればそれは地主の責任として整備をする。それはあくまでも大阪市の持ち物ですから、その後もずっと続くということになります。また、賃料をそこから取得するということにもなります。 そういったことをきちんと議論を踏まえて、大阪府議会、大阪市議会でもこの誘致の議決をしたわけですから、今になって誘致そのものをそもそもって、これ反対の方がいらっしゃるのは分かってますけれども、賛成の方もいらっしゃいますから。そして府民、市民の代表である議会において議決を得て、今、国に申請している段階なので、そもそもやるかどうかということについて、住民投票するということについて、僕は否定的な考え方です。ただ、これは法律上の直接請求ですから、きちんと手続きを取って議会に諮るということになると思います。 大阪日日新聞:先ほど申し上げた、さまざまな意見に対して正面からという話は、もちろん今後の知事の発言、もしくはIRを行う上できちんと誠意に説明していくというふうなことでよろしいでしょうかね。