IR「反対派の意見も踏まえつつ進める」大阪・吉村知事会見6月15日(全文4)
プラス面も非常に多くある
吉村:制度も含めて進めていくということです。反対派の方の意見も踏まえながら、このIR事業というのは進めていく。ただ、もちろんこれは賛成派の方もいますからね。で、880万代表の府議会、僕もそうですけれども、これは賛成の立場でやっぱり議論した上で結論、方針を出してますので、議会制民主主義の中では、僕はそれはきちんと議論も付しながら進めてきていると。実際、進めてきました。そして、その中で課題とされていることについては向き合いながら、あとはプラス面も非常に多くありますので、そういったところを積極的に引き出していくということをやるべきだろうというふうに思っています。 大阪日日新聞:この件、IRに関しましては、地域の合意形成というところが非常に重要なポイントになってくると思うんですけれども、これについて今、20万筆の、いわゆる住民投票の要求が出ている中で、それが否決された場合でも十分担保されるものであると考えておられますでしょうか。 吉村:大阪府内、880万人の方がいらっしゃいます。で、880万府民の代表が大阪府議会の中で、この間、議論をしてきました。そしてこの直接請求で20万筆以上があるということで、議会に諮るということになります。そこで審議をするというのがやはり今の民主的な手続きだというふうに思っています。
究極の民主主義を実行しないのか
大阪日日新聞:かつては究極の民主主義という形、住民投票、都構想のときにされてたと思うんですけれども、これ、20万筆の、決して軽い数ではないと思いますが、これだけの疑義が出てる中で、もちろん、あらためて究極の民主主義を実行されようとはされませんか。 吉村:大阪都構想における住民投票は法律で住民投票するというのがまさに法的な手続きの中で決められているものです。ですので、これについて、まずそこにたどり着くまでに、それぞれ議会、両議会の議決等、さまざまな民主的な手続きを踏まえて、そしてさらに法的に必要な手続きとしての住民投票、これを実践したということです。都構想についても、住民投票をやるかどうかの住民投票をやれとか、反対派からもよく言われましたけど、それはやっていません。法的な手続きの中で必要とされる住民投票、これは当然、まずそこにたどり着くまでも大変だったわけですけども、議会、両議会の議決を経て、そして法的に必要とされる住民投票を実施いたしました。今回についても、決して僕は軽いなんていうのは一言も言ってませんから、20万筆の方がそういった署名をされてるということも踏まえて、反対派の皆さんの意見も踏まえながら進めていくというのが基本的な考え方です。 じゃあIRを進めていくという法的な手続き、法的手続きの中で住民投票が、じゃあ都構想の住民投票のように手続きに入っているかというと、入っていないわけですから。ですので、そういった意味ではやはり、それぞれ府民の代表として議会もあるわけで、僕自身もいるわけで、そして選挙もあり、公約も掲げているわけで。ですので、今この議決を経た中で、きちっと進めていく。反対派の意見も聞きながら進めていくということが、僕は重要だというふうに思っています。 ちなみに和歌山市でも同じように住民投票すべきだという条例があって、あれ、否決されたんじゃないですかね。大阪市はあれ、自民党市議団が出したんでしたかね。それも否決をされたんですかね。だから、そういった議会議論を踏まえて、民主主義の手続きの中で進めていくべきだというふうに思っています。だから都構想の住民投票とは全然、法的な手続きになっている時点で全然違うと思っています。 大阪日日新聞:ありがとうございました。 司会:そうしたら、挙手いただいた人民新聞さん。 【書き起こし】大阪・吉村知事会見6月15日 全文5に続く