「西国分寺駅」には何がある? 徒歩すぐで市役所&おしゃれ図書館に行ける、歴史スポットにあふれた街
◆武蔵国分寺公園は緑いっぱいで、のんびりできる
市役所と隣接しているのが「武蔵国分寺公園」。旧中央鉄道学園の土地を都が取得・整備して2002年に都立公園としてオープンした場所で、広域防災拠点としての役割も持っています。 池や噴水、円形広場のある北側と、こもれび広場や野鳥の森のある南側が「ふれあい橋」でつながっており、特に北側は噴水まわりが空気もよく爽快! 一方、南側のこもれび広場は広葉樹の大木が点在しており、名前通り木陰で「こもれび」を受けながらリラックスしている人がチラホラ。こういう所で本を読んだり、ちょっとお昼寝したりできると最高ですね! 公園からすぐ近くにあるのが「武蔵国分寺跡」の僧寺北東地域。武蔵国分寺とは奈良時代中期、政治や社会の混乱を仏教の力で鎮めるべく、聖武天皇が諸国に建立を命じた「国分寺」の一つ。東西2km、南北1.5kmに及んだ大伽藍(だいがらん)は1333年の分倍河原の合戦の際に焼失しましたが、その遺跡が江戸時代には知識人の注目する名所となり、1922年には国の史跡として制定されました。 現在では大伽藍の名残はほとんど残されておらず、僧寺北東地域の跡地はほとんど単なる草原と化していますが、千年以上も昔にはここが政治・文化の中心だったのです。
◆階段を下った先の湧水&緑地でマイナスイオン補給
僧寺北東地域からすぐの所にある、くねった階段を下っていきます。この高低差は多摩川が長い年月で武蔵野(東京西部の古名)の台地を削り取って生まれた「国分寺崖線」というもので、崖線の長さは都内の立川市~大田区まで30kmにも及ぶそうです。 階段の下、保存樹林地の脇にある湧き水は「お鷹の道・真姿の池湧水群」として環境庁の「名水百選」に選定されています。ここの清流にはアブラハヤなど小魚も生息しており、湧水の清らかさがうかがえます。 水のせせらぎ、こもれび、虫や鳥のさえずりが大変に心地よく、人通りもさほど多くはないのでまさに癒しの環境。ウオーキングによさそうです。画板を持った小学生&先生の一団も見かけるなど、地域の子どもらにとっても自然教育の場として親しまれています。 西国分寺の改札前にあった「こくべじ」直売所を、ここでも発見。地元農家の本多さんが営む直売所で、朝採り野菜が安く買えるとあって地元住民に人気だそうです。秋らしく柿の直売もされていました。 しばらく「お鷹の道」を進みます。ここは尾張徳川家の御鷹場(おたかば)、つまり鷹を使った狩猟を行う場所として選定されていたことが名前の由来になっているそうで、ホタルも住んでいるとのこと。都内にホタルを見られる場所があるとは、何とも意外ですね……!