「西国分寺駅」には何がある? 徒歩すぐで市役所&おしゃれ図書館に行ける、歴史スポットにあふれた街
◆三角屋根がアピールポイントの西国分寺レガ
自転車をひいたおばあちゃんが往来していたりと、他の駅以上に地元感のある西国分寺駅。南口近く、というよりほぼ南口直結なのが「西国分寺レガ」。平成初期の1990年に誕生した地域密着型のショッピングセンターで、入り口上の三角屋根と大きな吹き抜けが特徴的です。 こちらは「プロント」「ドトール」「ロッテリア」などの飲食店、書店、ホームセンター、100円ショップなどが入っていて、「東武ストア(にしこくマイン)」というスーパーマーケットもあるなど、日々の買い出しに重宝します。 屋外に向いた店舗もあり、中には「新鮮市場しむら」など非常にローカル感ある青果店も。こちらは袋詰めのニンジン、タマネギ、ジャガイモが100円と、庶民にとっては非常にありがたい価格設定です。 「レガ」のアーケード部分をくぐった先が駅前ロータリー。通常こういったロータリーは駅出口に面していることが多いですが、駅からショッピングセンターを挟んでロータリーという構造はかなり独特ですね。 ロータリーで武蔵国分寺の案内図を発見。こうした案内や標識が西国分寺のあちこちにあり、ここが史跡と歴史の街であることが伝わってきます。 ロータリーの右手にある「国分寺市立いずみホール」。テラコッタ風のベージュカラーな外観と「西国分寺レガ」と似た三角屋根が印象的で、開館も西国分寺レガと同じ1990年。ピアノリサイタルや歌謡コンサートなどが行われています。
◆駅から徒歩数分で史跡、図書館、公共施設、市役所がそろう
ロータリーから武蔵野線の下をくぐり、東側へ向かいます。中央線と武蔵野線の交差により、西国分寺駅周辺は立体的な地形が多い印象を受けます。 東側のタワーマンション脇を通り過ぎると、その先は西国分寺団地に入ります。この辺りは平日昼ともなれば人もまばらで、のんびりした空気感。 あちこちに史跡への案内標識があるのも西国分寺の特徴。散策に便利ですね。 駅から数分の場所で「東山道武蔵路遺構再生展示施設」に遭遇! 東山道とは7世紀後半頃に整備された、当時の都(みやこ)と地方拠点(国府)を結ぶ幹線道路のこと。今でいう国道や高速道路のようなものですね。その直線道路跡が340mにわたって西国分寺で発掘されたそうで、その空間的・時間的スケールの大きさには驚かされます。 東山道の発掘跡は長い時を経て、現在では再び幅広の道路として整備されています。道路に面してさまざまな公共施設が建っており、こちらは総務省の施設です。 その隣にはシャープな外観の「東京都立多摩図書館」があります。現在の建物は2017年に設計されたもので、一般誌や学術誌の約1万9000冊を備えた「東京マガジンバンク」と、児童~ヤングアダルト向けの蔵書を充実させて子どもの読書を推進する「児童・青少年資料サービス」の2機能を軸に、さまざまな取り組みやサービスを行っています。 館内は半円形で広大な図書スペースのほか、入り口右手の「カフェ キィニョン」や、蔵書資料などによる常設展・企画展を行う展示スペースも。読書や学問だけでなく、休日のティータイムや散策にもちょうどよさそうですね。 さらに隣にあるのは「東京都公文書館」。2020年に国分寺市に移転したそうで、黒い直方体のようなずっしりした外観が、公文書の番人といった重厚さです。閲覧室では貴重な公文書を読めるほか、江戸・東京の歴史を概観する常設展示「東京の軌跡」や企画展示を行っています。 さらに隣には「国分寺市役所」も。西国分寺には、実は市の文化・教育・行政・公共サービスの中核施設がそろっているのです。