円安下の海外留学「脱米国」の動き “日本は縮小傾向”変わる親の意識 #生活危機
「世界で日本だけ給料が上がらない状況です。そのせいか、自分の子どもには国内だけにこだわらず、どこでも生きていける力をつけてほしいと留学を考える親が増えてきた。コミュニケーション力を高めたいのなら、まずは半年間オンライン留学で実践的な英会話を学び、もう半年はワーキングホリデーを利用して現地で働く手もある。円安だからとあきらめる必要はない」 円安や物価高が、留学生たちを厳しい状況に追い込んでいるのは間違いない。しかし、自身の将来を見据えながら、さまざまな留学プランを模索し、海外での学びを実現した先に、新しい世界が広がるのだろう。
------- 緑慎也(みどり・しんや) サイエンスジャーナリスト。1976年、大阪府生まれ。出版社勤務後、月刊誌記者を経てフリーに。科学技術を中心に取材・執筆活動を続けている。著書に『13歳からのサイエンス』『消えた伝説のサル ベンツ』(以上、ポプラ社)、『認知症の新しい常識』(新潮新書)、共著に『太陽家の謎を説く』(新潮選書)、『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(講談社)、『ウイルス大感染時代』(KADOKAWA)など