森友問題「赤木ファイル」開示 妻が会見(全文1)安倍氏も麻生氏も夫を切り捨てた
なぜ日本では情報公開制度がうまく機能しないのか
普通の人ならば、不服申し立ての制度はあるものの、おそらく情報開示請求を諦めてしまうでしょう。同じことは、おとつい証拠として提出された「赤木ファイル」にも当てはまります。国は当初、「赤木ファイル」の所在すら明らかにしませんでした。雅子さんが文書提出命令の申し立てという特殊な裁判を始めなければ、「赤木ファイル」は証拠として提出されなかったでしょう。なぜ日本では情報公開制度がうまく機能しないのか。また、機能しないことによってどんな問題が生じるのか、この俊夫さんの事件を通じて真剣に議論すべきだというふうに考えています。以上です。ありがとうございました。 司会:ではこれで質疑応答に入ります。マイクはこちらに1本ございます。質問の際は、お名前と所属のほうをお願いします。
安倍前総理の関与などがあったと考えられるのか
マクニール:フリーランスのデイビッド・マクニールと申します。本日はありがとうございます。2点ほど質問があります。1つ目、今回の、政府側の主張としては、改ざんのほうは、佐川さんまで、それ以上の、もっと高いレベルからの決定などという関与はなかったというようなことが、政府側の主張だと思うんですけれども、今週公開されたファイルの中には、佐川氏以上の、佐川氏よりも高いところで関与、または決定などに関わるようなことがあったというような署名は、ファイルの中には含まれているのか。もし含まれていないのであれば、それでもやはり官邸ですとか、もしくは安倍前総理の関与などがあったというふうに考えられるのかというのがまず1点目の質問です。 そして2つ目のほうが、もしお時間があればということなんですけれども、俊夫さんの遺書のほう、週刊誌のほうで公開されたということだったと思うんですけれども、一般の新聞ですとか、従来のメディアなどではなく、週刊誌のほうで公開をするということは、新聞などは拒否をしたのか、新聞側にそういう話を持っていくようなことを検討されたのか。日本のメディアが、残念ながらこのケース、あまり十分報道されていないというような印象がありますので、もしその点についてもコメントがございましたらお願いいたします。 赤木:今回「赤木ファイル」出てきましたけれども、黒塗りの部分がまだあります。黒塗りの部分は、黒塗りがしてあって、あと補佐って書いてます。だから、補佐っていう役職の人なんですけど、それは東京の財務省の方です。でもそれ以上のものはまったく出てきていません。そこが知りたくて、この裁判をやってます。