森友問題「赤木ファイル」開示 妻が会見(全文1)安倍氏も麻生氏も夫を切り捨てた
佐川さんの上がどのような指示をしたのか知りたい
どのような指示が来たのか、夫に直接改ざんを指示したのは直属の上司ですし、そこまでに来たのは、その補佐の方から来たんであろうかと思いますが、それ以上、誰から。佐川さんからどのような指示があったのかも、「赤木ファイル」には一切出ていませんので、佐川さんの上が、どのような指示をしたかは、もう全然検討もつかないことです。だからそこまで知りたいと思います。 あともう1つの質問でしたけど、私がなぜ週刊誌に夫の遺書を公開したのかということですけど、私はマスコミの人が大嫌いでした。夫が亡くなったあと、もうマスコミに追い掛けられてとても嫌な思いをしました。嫌な思いをしたときに、ネットの中で、あそこにおられる相澤さんっていう方がいらっしゃるんですけど、相澤さんがNHKを辞められたっていうことがネットに出ていました。森友のこと、この夫の関わった森友事件のことを取材している中で、NHKを辞める、記者を辞めることになったということをネットの情報で知って、この人に手記を託そうと決めました。先ほどはマスコミは大嫌いと言いましたけども、今は私のことを世の中に広めてくださっている方々に、今はとても感謝しています。 司会:じゃあ金平さん、どうぞ。
海外の記者に何を訴えたかったのか
TBSテレビ:TBSの『報道特集』の金平です。日本語で質問させていただきます。海外では公文書の改ざんというのは非常に重い罪を科されるというふうに私たちは知っています。雅子さんが外国特派員協会に来ようと思ったのは、海外のメディア、あるいは海外の記者に対して何を訴えたかったのかということが質問です。 それから生越弁護士にお聞きしたいんですが、大阪地検特捜部が二度にわたってこの公文書の改ざんを含んだ罪について不起訴としたことについて、弁護士としてどのようにお考えになるかということです。ありがとうございます。 赤木:私は海外のメディアの人に知っていただきたいことがあります。夫が亡くなった3年以上前、2018年3月7日、夫が亡くなったときも夫が改ざんをしたその1年前のときも、財務省の大臣は麻生大臣でした。夫は改ざんを苦にして亡くなりました。それは明らかなことです。それも国は認めてます。なのにいまだに財務大臣は麻生さんが務めてます。それはとてもおかしいことだと思います。改ざんは日本ではない国ではとても重い罪だと聞きました。なのにいまだに大臣が同じ席にいるということを、ぜひ海外の人にも伝えてほしいなと思います。 生越:2つ目のご質問ですが、日本でも公文書を改ざんすることは、実は重い罪と評価されています。それはなぜかと言いますと、この公文書偽造罪とか、そういう罪は公文書に対する信頼、国民の公文書に対する信頼が保護法益になっているからです。しかし大阪地検は2回にわたり文書の改ざんについては不起訴としました。理由は、一応表向きの理由は、改ざんの部分が本質的な部分の改ざんではない、文書の本質的な部分を改ざんしていないというものでした。 しかし何が本質的かということは、非常に検察官の裁量に任されています。日本の検察官に非常に広い裁量が与えられていますので、これは個人的な見解になりますけれども、今回の一連の森友事件の改ざんについて2回不起訴としたことについては、やはり検察官の裁量に影響を与える何かの政治的な配慮が働いたのではないかというふうに、個人的には考えています。 【書き起こし】森友問題「赤木ファイル」開示 妻が会見 全文2に続く