森友問題「赤木ファイル」開示 妻が会見(全文2完)私の元に帰ってきてくれた
学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さんの妻・雅子さんが24日午前、外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見を行った。 【動画】森友改ざん問題「赤木ファイル」開示 妻が記者会見(2021年6月24日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「森友改ざん問題「赤木ファイル」開示 妻が記者会見(2021年6月24日)」に対応しております。 ◇ ◇
検察が捜査をあきらめたのが壁になっているのか
神保:生越先生、すいません、今のちょっとフォローアップで、追加でお伺いしたいんですけど、結局、今回はそういう形で佐川理財局長、最終的に国税庁長官ですが、もう言ってしまえば、日本的な言い方をすれば墓場まで持っていくんだっていうことは、全部自分がかぶりさえすればそこで止まるという事件になっちゃっているわけですよね。それで、ただ2月の、まさに改ざんが行われた2018年の2月前後ですよね。 官邸のほうでもかなり実際にいろんな動きがあったことも、状況的には分かっているので、そこをきちんと操作すれば、かなり政府のトップレベルからいろいろな指示なりなんなりが出ていたことが、本来、きちんと捜査すれば出てくる可能性は十分にあるのに、検察は公文書偽造問題としてはそれ以上のことをしないと決めたために、結局これは佐川さんが、自分が墓場まで持っていきます、証人喚問で終わりですっていうふうになってるとすれば、結局、今の赤木さんのそうした思いが遂げられないっていうことも、検察が結局、これをもうそこでやめてしまったから、要するに佐川さんがもう自分が墓場まで持っていけるのは、捜査を徹底的にやればこれは出るものだと思うけど、そこをしないと決めたということが、結局は壁になっていると理解でよろしいんでしょうか。【メリー 00:57:05】さん、いい? ごめんね、長くて。 生越:難しい質問で、これはもう私の個人的な見解となりますけれども、検察官の立場から見ると、当然ながら佐川さんは改ざんに関しては自ら行っているわけではないですから、いわゆるこれは正犯ではない、実行犯ではないんですね。ですので、佐川さんに対して公文書の改ざんを理由にして捜査をすることは簡単ではないと、率直に申し上げて簡単ではないというふうには考えます。 ただ、やはり当時のメールのやりとりであるとか、どういうことが話されたかという捜査が十分になされていれば、確かに佐川さんは正犯ではありませんが、犯罪行為を行ったというふうに評価できる場合が十分あったというふうには考えられます。もちろん佐川氏が検察のそういう十分な取り調べ、ないしは官邸の重要なメンバーが取り調べを受けなかったということで、先ほど神保氏がおっしゃったように、実態解明がまったく進まないという側面はあるとは考えます。