麻生財務相は「再調査される側」 「自ら『再調査しない』はおかしい」―森友問題、赤木さん妻が会見
学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さんの妻・雅子さんが24日、外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見した。
雅子さんは、「私は夫の死の真相を明らかにするため第三者委員会による再調査を求める電子署名を始めた」とし、集まった電子署名を20年6月15日に安倍前首相や麻生財務相に提出したと説明した。しかし、安倍、麻生両氏はすでに検察の捜査が済んでいることを理由に調査しないとした。 これらの対応について雅子さんは「検察の捜査は刑事処分のためのもので、真相解明の調査とは別のもの。また再調査される側の人間である麻生財務大臣が、自ら再調査をしないと言い続けるのはおかしい」と訴えた。 また、俊夫さんが一連の経緯を記したとされる「赤木ファイル」が出てもなお麻生財務相が再調査をしない姿勢を見せていることについても「とても残念」と言及。「麻生財務大臣は、部下である夫が死に追いつめられて3年以上経つのに、仏前に手を合わせることもなく、再調査を提案することもなく、辞任もせず、財務大臣を続けている」とし、「私はこのような麻生大臣のふるまいを全く理解できない」と語気を強めた。