首相夫人付職員のファクス、籠池氏は「敷地購入に影響した」との認識示す
学校法人「森友学園」に国有地が鑑定価格よりも大幅に安い金額で払い下げられた問題で、同学園の籠池(かごいけ)泰典氏は23日夜、国会の証人喚問に続いて日本外国特派員協会で会見した。 【中継録画】森友学園・籠池理事長が午後6時から会見 証人喚問を終えた後
籠池氏は内閣総理大臣夫人付の職員から2015年11月に送られてきたファクスの写しを記者に配布。国有地の定借期間の延長打診に対する返信で、希望に沿えない旨の回答が記載されていた。しかし、籠池氏は「このことで、大きく物事が進んだのだろうと私は思う」として、翌年の購入に影響を及ぼしたとの見方を示した。 証人喚問について、籠池氏は「総理を侮辱したということだけで、私人を国会に喚問する国がどこにあるのか。ちょっとした陰口も言えなくなるが、私はいま、“陰口をいったらいかんで”ということをされたと認識している」などと批判。
小学校設置が頓挫したことについても「非常に落胆、失望している」などと批判。「訳のわからない空気、訳のわからない力で物事が進み、また、なくなっていってしまったのではないか」として、自らは振り回されたと話した。 焦点の一つとなっていた、安倍昭恵夫人から受け取ったとされる100万円の寄付について、籠池氏は「私どもの職員、先生方にもその時(寄付を受けた際)すぐに伝えている。嘘をいうわけではない」とした。 (取材・文:具志堅浩二)